7月31日(金)、奈良県立橿原公苑明日香庭球場にて「近畿インターハイ」ソフトテニス男子の団体戦が行われ、大阪の上宮高校が5年ぶりの優勝を決めた。
決勝の相手は香川の尽誠学園。黄色に深緑のユニホームが伝統で、ソフトテニス界の「カナリヤ軍団」と呼ばれる。尽誠学園は優勝候補を倒した勢いそのままに、上宮に猛攻を仕掛けた。しかし、しっかり練習してきたであろう堅実なサーブレシーブが、チームに根づいた上宮は、猛攻に崩れることなく落ち着いた試合運びでそこに立ちはだかった。
王者が王者たる所以は、王者たち自身がいちばんよく分かっているのかもしれない。「自分たちのテニスをすれば絶対に大丈夫」ーーカウントが追い込まれた場面でも、そう強く信じた表情でハイタッチを交わす選手たちを見ながら、そう感じさせられる試合だった。
(ソフトテニス・マガジン/◎Q本)