近畿インターハイのソフトテニス競技女子は、奈良県立橿原公苑明日香庭球場で、開会式は8月1日(土)、競技は8月2日(日)から4日(火)まで開催される。
地元三冠にらむ和歌山信愛を筆頭に、三重、高岡西、“夏の”中村学園女子らのデッドヒート
メンバーを個々に見ても、チームとしても実績十分の和歌山信愛(和歌山)が各校のマークに遭う中、新戦力充実の三重(三重)、高校選抜(3月)2位の高岡西(富山)、そして昨年インターハイ2位の中村学園(福岡)らが猛追する――技とかけひきのラリーが続く女子の戦いは、男子以上の熱戦となりそうだ。
もっとも注目される和歌山信愛は、左上のブロックに入る。選抜で優勝後も、ハイスクールジャパンカップ(6月)で笠井が単複2冠(/鈴木)、そのシングルスでは後輩の貝瀬と同士討ち決勝を戦ったほか、近畿選手権団体優勝、個人8強中5ペアを占めるなど、今季はチームのレベルを戦績で見せつけてきた。ハイジャパ出場3名のほかにも、小山/黒田の大黒柱ら実力者が揃い、今秋の地元国体をにらんで、選抜に続く頂点を目指している。その和歌山信愛が順当に勝ち進めば、8強決めでは選抜8強の脇町(徳島)が進出してくるか。九州選手権Vの名護(沖縄)も見逃せない。
左下のブロックには、選抜2位の高岡西、昇陽(大阪)、修大附鈴峯(広島)らが入り、混戦模様。高岡西はハイジャパ出場の荒木/桑名と双璧の浅田/村井(北信越選手権個人1位、2位)も控え、粘り強さと仕掛けで相手を苦しめるはず。昨年インハイ団体4強の昇陽は、主軸は抜けたものの、今季は全中Vメンバーが揃った。2月のアゼリアカップでは2位、勢いに乗ると怖い存在だ。広島翔洋らとの激戦を制して出場の修大附鈴峯にも昨年の全中団体Vメンバーが並ぶ。ほかにも地力あるチームがしのぎを削る注目ブロックだ。
右上のヤマ、第3シードには昨年インハイ2冠(団体、個人)の三重。ハイジャパ出場の下地/中西のほか、大貫(全中個人V)、清水ら実績あるメンバーを擁する。その上、新1年にはアンダーにも選出される中別府、久保(6月=東海選手権個人V。清水/)ら実力あるメンバーも加入。選抜16強から、チーム力は格段に上がっている。その対抗馬と目されるのが、文大杉並(東京)。若いチームながら、選抜では4強入り。昨年の国際ジュニアU-15単複V、関東選手権(6月)個人優勝(/上田)の林田リコらも加わり、チーム一丸となった戦いに磨きがかかる。
大貫、清水ら実績あるメンバーに加え、新戦力も充実の三重
右下のヤマでは、選抜で優勝した和歌山信愛にも果敢に挑み1-②と善戦した東北(宮城)、そして昨年選抜、インハイ団体2位、国体優勝の中村学園女子(選抜4強)らが中心となる。
個人戦では、上記チームの選手たちのほか、団体出場はならなかった全国の有力ペアが、まさに全力を振り絞る。大混戦は必至、明日香の灼熱の戦いは、フィジカルとメンタルの持久力が勝敗を分ける。
(ソフトテニス・マガジン編集部)