日本代表のエースであり昨年度の覇者でもある小林奈央(当時・早稲田大)の引退により、女子シングルスは混戦模様。
学生では、ナショナルチームメンバーの平久保、永井(早稲田大)、尾上(日体大)など学生界で名の知れたメンバーのほか、立教の中山、東女体の那須、松蔭の濱谷などもおもしろい。実業団ではヨネックスの森田、徳川、ナガセケンコーの中川、ダンロップの小谷、原野あたりが中心だろう。
他にも東芝の泉谷や、高校生ながら世界を見つめて努力を重ねる貝瀬、昨年度の高校生タイトルを総ナメにした日体大ルーキー笠井などの若手にも注目が集まる。
シングルスの大会を、がっちりと狙ってくるか、あくまでもダブルスの亜流として取り組むかの違いは近年、こと女子においては選手によって差が大きいように感じる。しかし、狙っていることで体が硬くなることもあれば、肩の力を抜いて出たからこそいいプレーが出ることもある。
とくに日本代表への大きな足がかりとなる今大会。気まぐれな勝利の女神は、どんなドラマを生み、どんな次代シングルス女王を誕生させるのか?要注目の全日本シングルス女子、いよいよ幕があがる。
Q本かよ 写真◎Katsuji Fujii/Moe Sasaki