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熱中!審判教室「審判技術」ケース・スタディ02

「知っていそうで、意外と知らない」を解説してきた審判教室も今回が最終シリーズです!今回は審判技術について。講習会で教わる内容のため、初めて聞くことも多いはず。マンガで覚えて、審判のエキスパートを目指しちゃおう。

審判技術

 審判技術とは、審判をする際の基本的なテクニックのことです。この連載でも、折に触れて紹介してきましたが、特に大切なことを、あらためてまとめてみました。石倉くんたちと一緒にマンガでおさらいしていきましょう。
「大きな声で」「ポイント、ゲームカウントのコールは、少し間を開けて」は、審判規則には載っていませんが、マッチを円滑に進行するために欠かせないことです。特に中学生は、恥ずかしくてボソボソとコールし、聞こえていないということが多いように思います。普段遊んでいるときに出している大きな声で、堂々とコールしましょう。
 審判技術を身につけたら、審判の力量もグンと上がります。プレーの上達を目指すのはもちろんのこと、石倉くんのように審判でトップを目指すのもいいですね。

覚えておきたい審判技術
  • 正しい用語を使おう(下の表参照)。
  • ボールの空気調整を確認しよう。
  • 大きな声でコールしよう。
  • マッチ開始前にプレーヤーの確認をしよう。
  • ポイント、ゲームカウントのコールは、少し間を開けてコールをしよう。
  • 副審もポイントカウントを確認しながらマッチを進行しよう。
  • サービスが行われようとしているときは、サーバーの足元に注意する。
  • 副審はボールが落ちたところをじっと見て、サインをする。
  • 正審は、ネットにかかったフォールトは、必ず「フォールト」とコールをする(副審はサインをしない)。
  • 正審は副審の判定区分は、サインを確かめた後、コールをする。
  • コールは早すぎず、遅すぎず、適切な時機に行う。
  • お互いの判定区分を侵さない。また、お互いの判定区分の判定を尊重しあう。
  • 正審と副審は連絡を取り合い、力を合わせて審判を行う。

登場人物紹介

ケース・スタディ01:間違いやすい副審の仕事

今井先生の解説
正審がサインを無視!副審は試合を止めよう

 フットフォールトは正審と副審の判定区分です。サーバーの足元が確認しやすい位置の正審が見ておくべきですが、サイドラインの仮想延長線上を越えた場合は、副審の位置から見えるときもありますので、副審もフットフォールトを取りましょう。
 なお、副審はボールが落ちたところを2、3秒見ながらサインし、正審はそれを確認してコールします。正審が副審のフォールトのサインを無視して進めようとしたら、副審は「フォールト」と言って、マッチを止めなければなりません。インプレーを続けて決着がつき、選手から「さっき、副審がフォールトのサインをしていましたけど」と質問があったら、第1サービスであれば第2サービスから行うことに(第2サービスだったらダブルフォールト)。いずれにせよ、進行に迷惑がかかりますよ。

補足+アドバイス
副審は省略可正審が全判定を

原則は正審1人、副審1人ですが、審判規則5条に「副審は省略できる」とあります。シングルスの敗者審判や副審の急病など身体上の都合があった場合、正審が全判定区分を受け持ちます。


『熱中!審判教室「正審、副審の判定区分って」』は、ベースボール・マガジン社発行「熱中!ソフトテニス部」25号に掲載されたコンテンツです。バックナンバーはコチラよりお買い求めいただけます。

取材・構成/内田麻衣子 マンガ/渋谷花織
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