2016年のインターハイも間もなく開幕する。昨年のインターハイ個人決勝で歴史に残る死闘を繰り広げた内本/丸山(上宮高)vs因/米澤(能登高)。内本隆文と因京将の両後衛はともに早稲田大に進学し、現在はエンジのユニフォームを身にまとって、インカレ日本一を目指す(両前衛は現在、明治大)。11月のアジア選手権の日本代表に選出された内本、全日本シングルスで8強入りを果たした因。注目ルーキーの2人に、インターハイを振り返ってもらいつつ、近況を聞いた。
内本隆文
うちもと たかふみ
早稲田大1年
右利き/後衛、上宮高出身
因京将
ちなみ きょうすけ
早稲田大1年
右利き/後衛、能登高出身
雲の上の存在から、負けたくないライバルに
まず因選手、早稲田大に入る前の内本選手の印象は?
因:小学校のときから内本のことは知っていて、全小でも全中でも活躍していましたし、僕からしたら雲の上の存在でした。憧れというか、絶対に敵わない相手でしたね。高校に入ってから何度か試合をしたんですけど、最初のころは、あの内本と試合ができてるっていうことだけで感動していたくらいで(笑)。
最初の試合はいつですか?
因:高校入っての公式戦は確かインターハイの……。
内本:2年の団体です。
因:そう、8決め。普通に負けたんですけど、そこからは、「来年までには倒したい」っていう気持ちが強くなりました。
雲の上の存在から「頑張ればいけるかな」という手応えを感じましたか?
因:微妙にです(笑)。
内本:だいぶ競ったんですよ。G2-0でリードしていたけど、G2-2に追いつかれて。あとはハイジャパの準決勝。
因:ファイナルの6-⑧で負けました。
内本:ファイナル、デュース……なんか、ぜんぶ競ってるなぁ(笑)。
因:高3のインターハイ個人決勝で勝てはしなかったですけどああいう試合ができて、僕としては、悔しさ半分、うれしさ半分みたいな感じです。同じ早稲田大に入ることになって、雲の上の存在から、ライバルになれたらいいなという気持ちが僕はありました。
内本選手にとって、因選手はどんな存在でしたか?
内本:中学のころは試合会場で会うと軽くあいさつする感じやったんですけど、高2のときにアンダー(全日本U-17)で一緒になってからはテニスのこととかも結構しゃべるようになりました。お互い、めっちゃ負けず嫌いなんですよ。「お前にはマジで負けん」っていう感じの存在です。
因:シャトルランのときに、2人で横になって「絶対負けねー」って思いながら走っていた覚えがあります(笑)。
内本:で、僕が負けて、あのときはめっちゃ言い訳してましたね(笑)。因はハイジャパで当たったときも迫力というか、勢いがあって。「勝ちたい」と思っているのがめっちゃ伝わってくるんです。だから僕も試合となると、「負けたくない」っていう気持ちになる相手です。
対談INDEX
- 2016.07.14 — Vol.01「雲の上の存在から、負けたくないライバルに」
- 2016.07.16 — Vol.02「パッシングがすごくて、もう負けたと思った」
- 2016.07.18 — Vol.03「どんな陣形でも、対応できる選手になりたい」
- 2016.07.20 — Vol.04「船水さんは、めっちゃリスペクトです!」