11月16日から第8回アジア選手権大会が千葉県千葉市蘇我のフクダ電子ヒルスコートで開幕する。日本でアジア選手権が開催されるのは2000年の佐賀大会以来となる16年ぶりのこと。ソフトテニスの4大国際大会では、2003年に広島で行われた世界選手権以来、13年ぶりとなる日本開催だ。
ソフトテニス発祥の地として、ぜひとも今回のアジア選手権を盛り上げたい、全国のソフトテニスファンのみなさんにぜひとも現地で観戦してもらいたい、一緒に盛り上げてもらいたい、ということで、ソフトテニスマガジン・ポータルでは、第8回アジア選手権カウントダウン企画として、アジア選手権にまつわる情報をお届けしていきます。11月17日の競技スタート(シングルス)まであと1か月と1日!
4大国際大会で最もプライオリティーが高いのはアジア競技大会
ソフトテニスには4つの大きな国際大会がある。国際大会とは、各国もしくはそれに準ずる地域(中華台北や香港など)の代表チームが覇権を争うもので、ソフトテニスの4大国際大会は、アジア選手権大会、世界選手権、アジア競技大会、東アジア競技大会である。オリンピックやサッカーワールドカップといった他のスポーツの祭典と同様にいずれも4年に一度の開催で、ソフトテニスの場合はこの4大国際大会が毎年順番に開催されている。
2016年 アジア選手権大会←今ここ
2015年 世界選手権
2014年 アジア競技大会
2013年 東アジア競技大会
アジア選手権とアジア競技大会は同じアジア地域で開催されている大会であるのは分かるが、どんな違いがあるのだろうか。ソフトテニス界で各国から最もプライオリティーが高いと認識されているアジア競技大会から説明していこう。
アジア競技大会
Asian Games
アジア版オリンピックと呼ばれるスポーツ大会。1994年からソフトテニスが競技入り
「アジア版オリンピック」と言われ、アジアNo.1を決めるスポーツの祭典でアジアオリンピック評議会が主催。ソフトテニス界では最も重要な国際大会と位置付けられている。1951年にインドで第1回大会が行われ、ソフトテニスが競技に入ったのは1994年の広島大会から。2006年のドーハ大会で日本は男子国別で金メダル(ソフトテニス界の“ドーハの歓喜”)、2010年の広州大会は女子国別で金メダルを獲得している。2014年の韓国・仁川(インチョン)大会では韓国が7種目で7冠。日本は国別男女銀メダル、女子ダブルス銅メダル(森田奈緒/山下ひかる)。
世界選手権大会
World Soft Tennis Championships
4大国際大会で最も歴史あるソフトテニスonlyの世界大会
ソフトテニスの世界大会で、正式名称は世界ソフトテニス選手権大会。国際ソフトテニス連盟(ISTF)が主催。4大国際大会のうち最も歴史が古く、1975年にアメリカ・ハワイ州ホノルルで第1回大会が開催され、日本は男子国別優勝、男子個人優勝(西田/時安)を果たした。1985年に名古屋、1995年に岐阜、2003年に広島で開催。2015年のインド・ニューデリー大会では、男子国別金メダル、女子国別銀メダル、男子ダブルスで小栗元貴/髙月拓磨、増田健人/船水颯人が銅、女子ダブルスで森田奈緒/山下ひかるが銀、加瀬祐佳/脇田愛が銅。
アジア選手権大会
Asia Soft Tennis Championships
アジアNo.1を決めるソフトテニスの選手権
アジアソフトテニス連盟(ASTF)が主催する、アジアNo.1を決めるソフトテニスの選手権。1988年に名古屋で第1回大会が行われ、今年で第8回。前回の2012年の台湾・嘉義大会は、男女国別でアベック金、女子ダブルスで上原絵里/阿部悠梨が銀、女子シングルスで杉本瞳が金、ミックスダブルスで小林奈央/中本圭哉が金、上原絵里/岩崎圭が銅と日本勢が強さを見せつけた。2016年の千葉大会も日本勢の躍進なるか。
東アジア競技大会
East Asian Games
東アジアNo.1を決めるスポーツの祭典も2019年からジュニアの大会に
東アジア競技大会連合(EAGA)が主催する、東アジアNo.1を決めるスポーツ大会。1993年に中国・上海で第1回大会が開催され、ソフトテニスも競技入り。なお2017年大会は行われず、2019年より新たに東アジアユースゲームスとして、ジュニアの大会に変更されることが決まっている。日本は前回2013年の中国・天津大会で男女国別アベック金、男子ダブルスで篠原秀典/小林幸司が金、女子ダブルスで杉本瞳/森原可奈が銀、小林奈央/宮下愛未が銅、男子シングルスで長江光一が金、ミックスダブルスで小林奈央/長江光一が金と大会を席巻した。
第8回アジア選手権大会
千葉県千葉市・フクダ電子ヒルスコート
11月16日(水)開会式
17日(木)シングルス
18日(金)ダブルス、ミックスダブルス
19日(土)ダブルス
20日(日)国別対抗戦、閉会式
※スケジュールは変更の可能性あり