大会
2017.03.24
悔し涙から、初めてのうれし涙に
いざ選抜! センパイからのエール ①宮下真緒[文大杉並高→明治大・新1年]
センバツは、全面から観客に囲まれる…
3月28日開幕。高校生、春の団体戦日本一を決める「センバツ」が目前に迫ってきた。そこで、ソフトテニスマガジン・ポータルでは、大会経験者のOB、OGからの大会の思い出や、大会に臨む高校生へのエールを特別に掲載! 宮下真緒は、2016年シーズンに高校3冠を遂げた文大杉並を、この3月に卒業。すでに進学先の明治大の練習に参加しているそう。選抜、インターハイ、国体の高校3冠のはじめのタイトルは、自分よりも、応援してくれる仲間のことが心にあったと振り返る。
初めてのセンバツは1年生のとき。本当に緊張しました。ガイシホール(選抜大会の会場)は、観客の全面が人で埋まる感じがします。普通の会場は、人が入っても正面と背後だけ。ガイシは全面……しかも、初戦の相手が岡崎城西(開催県である愛知県の学校)だったので、すごい人数で。今からちょうど1年前の2回目のセンバツは、前の年に比べれば、それほど緊張はしませんでした。が、また別の思いがありました。
3年目を迎える最後のシーズンで、前の年は、いつも和歌山信愛に敗れて1つもタイトルが取れていませんでした。負けてばかりだったので、仲間の涙ばかりが思い出される1年でした。選抜で優勝して、よかった……と心から思えたのは、仲間のうれし涙を見ることができたときでした。
今、高校生の皆さんに……というか後輩に伝えたいのは、「今、調子が悪くても大丈夫」ってことです。私も、去年、(選抜に向かう)遠征に出るときはすごく調子が悪かったのですが、本番も悪いとは限りません。自分のやるべきことを全力でやっていれば、いいことがあるかな?(笑)と思います。
写真◎川口洋邦 取材・構成◎ソフトテニス・マガジン編集部