「高校3冠を目指す、初めの一歩。簡単な試合は1つもなかった」
いざ選抜! センパイからのエール ③溝端亮二[高田商業高→日本体育大・新1年]
力を見せたいという思い
プレーボールは3月28日。高校、春の団体戦日本一を決める「センバツ」が間もなく始まります。大会OB、OGにきくセンバツ、第3回は、名門中の名門、高田商業OBの溝端亮二さん。前回2016年大会は常勝を課せられたチームの主将として臨んだ大会でした。
もう1年も前のことになるなんて、時間が経つのは早いですね。
選抜は、高校生にとってシーズン初めの大きなタイトルです。高校3冠を目指す中(選抜、インターハイ、国体)、僕が2年のときは1つもタイトルが取れていなかった。ただ、(2015年の)国体はいいところまでいって、あと一歩のところで落とした悔しさがありました(決勝 1-②香川。2番、3番はいずれもファイナル)。そのぶん、選抜では力を見せたいという思いを強く持っていました。
チーム全体としてはいい雰囲気で大会に入れていました。アゼリアで初めて団体優勝できたのは自信にもなっていました。一方で、やはり勝てば、周囲からは注目も研究もされることになります。選抜に入ってからは、終わってみて振り返っても、簡単な試合は1つもありませんでした。すごくしんどい試合を積み重ねての優勝でした。決勝を勝利で終えたときは、もちろんうれしかったのですが、「あくまでこれはスタートだ。『3つ』取りにいこう!」と互いに言い合っていたのを思い出します。初めの1つが取れて、ちょっとほっとした気持ちもありました。
母校の後輩たちには、ぜひ優勝をつかみ取ってほしいと願っています。僕たちが高校3冠を達成できなかったから、きっとそれも背負って戦ってくれているんだと思うんです。1つ、ひとつでいいと思います。大会に臨む高校生の皆さん、自分の力をすべて出せるように頑張ってくださいね!
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