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【全日本シングルス】徳川愛実は「粘り強さ」で連覇、船水颯人は2年ぶり2度目のV

徳川愛実(ヨネックス)が全日本シングルス連覇。女子の連覇は史上6人目

 「逃げずに打つスタイルを確立できた」

『第24回全日本シングルスソフトテニス選手権大会』の2日目が、5月14日(日)に香川県総合運動公園県営テニス場にて開催された。男子は船水颯人(早稲田大)が2年ぶり2度目の優勝、女子は徳川愛実(ヨネックス)が連覇を果たしている。

>>全日本シングルス1日目結果

この日は16強決めからスタートし、男子は早稲田実業高の高倉和毅が高校生で唯一の8入りを果たした。その高倉は準々決勝で長江光一(NTT西日本)に敗れて姿を消し、男子のベスト4は昨年の4強と同じ顔触れに。船水颯人が昨年王者の増田健人(和歌山県庁)を1で破り、長江は船水雄太(NTT西日本)との同士対決をやはり1で制して決勝へコマを進めた。

決勝は昨年の準決勝と同カードに。「昨年の3位は、戦い方が分からないままの3位だった」という船水颯人。前年準Vのベテラン長江から4ゲームを連取し、史上最年少優勝(18歳と113日)を果たした2015年以来、2年ぶりの戴冠となった。

「バックもフォアも、スライスで逃げてしまうと、前に詰められて叩かれてしまう。それじゃ勝てないと思った。逃げずに打っていくという新たなスタイルを確立できて取れた今年の(全日本シングルス)タイトルは自信になった」と船水颯人は力強く語った。

新たなスタイルを確立してのV、船水颯人(早稲田大3年)

「いつも以上に緊張していた」

女子は昨年4強のうち、準々決勝で志牟田智美(神戸松蔭女子学院大)が平久保安純(早稲田大)に2で敗退。貝瀬ほのか(ヨネックス)も準々決勝で尾上胡桃(日本体育大)に敗れた。準決勝は2016年日本代表シングラーの徳川vs平久保、全日本U-20前衛の尾上vsナショナルチーム後衛の林田リコ(文大杉並高)のカードに。徳川は粘ってファイナルで、尾上は2で決勝へ。

実業団vs学連の女子決勝。この日、「(自分が)思っていたよりも連覇を意識し過ぎて、いつも以上に緊張していた」という徳川は、尾上にG1-2とリードされるも、「粘り強さを大事に」と次第にらしさを発揮。ラリーに持ち込んで逆襲し、3ゲームを立て続けに奪って、2年連続2度目の優勝を遂げた。

2017全日本シングルス男子

優勝:船水颯人(早稲田大)
2位:長江光一(NTT西日本)
3位:船水雄太(NTT西日本)、増田健人(和歌山県庁)

決勝スコア

船水颯人(早稲田大) ④-0 長江光一(NTT西日本)

準決勝スコア

船水颯人(早稲田大) ④-1 増田健人(和歌山県庁)
長江光一(NTT西日本) ④-1 船水雄太(NTT西日本)

準々決勝スコア

増田健人(和歌山県庁) ④-1 安藤優作(早稲田大)
船水颯人(早稲田大) ④-1 井口雄介(スマッシュイグチク)
船水雄太(NTT西日本) ④-1 丸中大明(NTT西日本)
長江光一(NTT西日本) ④-2 高倉和毅(早稲田実業高)

2017全日本シングルス女子

優勝:徳川愛実(ヨネックス)
2位:尾上胡桃(日本体育大)
3位:平久保安純(早稲田大)、林田リコ(文大杉並高)

決勝スコア

徳川愛実(ヨネックス) ④-2 尾上胡桃(日本体育大)

準決勝スコア

徳川愛実(ヨネックス) ④-3 平久保安純(早稲田大)
尾上胡桃(日本体育大) ④-2 林田リコ(文大杉並高)

準々決勝スコア

徳川愛実(ヨネックス) ④-0 榎本有花(どんぐり北広島)
平久保安純(早稲田大) ④-2 志牟田智美(神戸松蔭女子学院大)
尾上胡桃(日本体育大) ④-2 貝瀬ほのか(ヨネックス)
林田リコ(文大杉並高) ④-1 生田遥夏(神戸松蔭女子学院大)

全日本シングルス詳報はソフトテニス・マガジン7月号(5月27日発売予定)に掲載!

協力◎香川県ソフトテニス連盟 取材◎井口さくら 写真◎宮原和也
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