「高校生の大会では、つねに優勝をねらっていきたい」。前日のシングルスで頂点に立ったあと、そう話していた林田リコ(文大杉並)が、有言実行の頂点に立った。
6月25日(日)、ハイスクールジャパンカップ競技3日目(ダブルス2日目)。この日林田/宮下にとって初戦となった札幌龍谷学園・高橋/佐藤との対戦こそ、3月の私立高校選抜大会で黒星を喫した相手だっただけに「緊張した」(林田)というが、それでも林田/宮下は失ゲーム1で8強入りを果たし、続く準々決勝も1で瞬く間に4強へコマを進めた。
準決勝は、選抜優勝の三重の誇る3本柱の1組・福田/中別府。ここでも林田/宮下は崩れず、2で決勝へ。対するは、下江/戸根(和歌山信愛)、原口/久保(中村学園女子)と全国区の強敵を撃破してきた北越・鈴木/保科。勢いに乗る相手に対しても、林田/宮下は安定感十分の戦いを見せ、林田はオールラウンドな力を存分に発揮。G④-1で優勝を決めた。
林田/宮下は連覇。女子でハイジャパダブルス連覇は1999年の鈴木和恵/濱中洋美(広島女子商)以来18年ぶり。林田はシングルスとの二冠を達成した。
「(先に終わった)男子が二冠を達成していたので、自分も勝たないとと思った」と林田。ハイジャパ連覇、二冠……さまざまなプレッシャーの中、重圧を見事に力に変えた林田/宮下。夏連覇への好材料となりそうだ。
取材◎田辺由紀子、深作友子 写真◎井出秀人