相手は強かった、のひと言です
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福島県会津若松市で開催されているインターハイ男子個人戦。各ペアの応援団の枠を超えて出場選手や関係者の注目を集めたのが、優勝候補と目されるペアだ。昨年の個人戦準優勝で今大会の第1シード、山根稔平/根本大地(奈良・高田商業)も、試合中はコートの周りに多くの観客が詰めかけたが、3回戦では、その観客がどよめくシーンが何度もあった。
対戦相手の我妻晴也/宮本情ノ介(千葉・日体大柏)が、戦前の予想を上回るプレーで食らいついたのだ。第1Gを取り、追い付かれた後の第3Gも取って先行。G2-2からの第5Gをデュースの末に落とし、最後はG2-④で振り切られたが、見る者に『番狂わせ』を予感させる戦いぶりだった。
日体大柏のインターハイ出場は、4年前に個人戦で出場したのに次いで2回目。さらなる全国での躍進を後輩たちに託す我妻/宮本が、インターハイを戦い抜いた思いを語った。
我妻晴也/宮本情ノ介(日体大柏)コメント
――第1シード相手に奮闘しました。
我妻「相手とはサービスレシーブに差がありました。でも、いつも通りにプレーすることを意識していたので、その通りにやった上での結果なので、良い試合をすることができたと思います」
宮本「高田商業のペアはファーストサービスの精度が高いので、G2-2からの第5Gをデュースに持ち込みましたが、サービスでやられて取りきることができませんでした」
――序盤は先行する展開でした。2人でどんな声を掛け合っていましたか。
我妻「『いつも通り、いつも通り』と。それだけでした」
宮本「つないで、仕掛けていくのが、いつものスタイルなので」
――コートの周囲は『番狂わせが起こるのでは』という雰囲気になっていました。悔しさもあるのではないですか。
我妻「相手は強かった、のひと言ですね」
宮本「確かに強かったですけど、G2-1にするなど良い試合をしていたので、勝ちたかったです」
――部員をはじめ、たくさんの方々が応援に駆けつけていました。
我妻「いつも応援の力に助けられてきましたし、インターハイでも同じでした」
宮本「県予選で良い応援をしてくれて、インターハイでも素晴らしい応援をしてくれて、うれしかったです」
――後輩部員には来年度以降、どのように頑張ってほしいですか。
我妻「僕たちよりも良い結果を残してほしいです!」
宮本「団体戦は今年、関東大会にも出ることができませんでした。来年は関東大会、インターハイを狙えると思っているので、団体戦でも出場してほしいです。個人戦でも、僕たちはインターハイに出ることがゴールのようになっていたので、インターハイの舞台でも戦えるようになることを目標に、今後の練習を頑張ってほしいです」