福島県の会津若松市で開催されているインターハイ。25日の男子団体戦に京都府代表として出場したのが、福知山成美だ。1951年創部の伝統校で、今回は実に57年ぶり2回目の出場となった。
金沢学院(石川)と対戦した1回戦では、厳しい現実を突きつけられた。1番の濱陽/永田智基、2番の杉本和摩/片岡昂紀が敗れ、敗退が決定。意地を見せたかった3番の小谷未知/田中樹もファイナルの末に敗れた。
とはいえ、長く閉ざされていた歴史の扉を開いたことは、来年以降につながるはずだ。就任・指導歴16年目で初のインターハイとなった友渕教貴監督と、3年生の主将・片岡に話を聞いた。
友渕教貴監督(福知山成美)コメント
――1番の試合途中に降雨中断もあった中で、1回戦敗退となりました。久しぶりの出場となりましたが、いかがでしたか。
友渕監督「天候のことは頭にありましたが、それは相手も一緒なので仕方がない。昨日の時点でこうなるだろうと思われていて、相手も一緒なので、(自分たちの)やりたいことではなく、やるべきことを考えていこう、と話していました」
――監督自身にとっても初めてのインターハイでした。
友渕監督「高校生が自分の力を見せる場としては一番盛り上がる、楽しい場だったと思います」
――現在の3年生が入部した当時は、部員数も少なかったそうですね。
友渕監督「部員6人の状態で踏ん張っていたところに現在の3年生が入ってくれて、チームが盛り上がっていきました。ただ盛り上がったのですが、結果は及ばないところがあった。でも(現在の3年生は)1年生のときから、3年生の思いなどを引き継いでくれて、『僕たちの代で何とかします』と約束してくれた。それを“有言実行”で形にしてくれたので、よくここまで、しっかり責任を持って頑張ってくれました」
――全国での勝利は、来年以降に持ち越しとなりました。どんなことが必要だと思いますか。
友渕監督「場慣れ、ですね。この代で初めてインターハイに来て、この先2年、3年とやっていくうちに、チームとして大きくなっていくのではないかと思います」
片岡昂紀(福知山成美)コメント
――初めてのインターハイが終わりました。
片岡「自分の力が80パーセントも出せない試合しかできませんでした。後輩たちは来年、再来年とここに来て、力を発揮できるようにしてほしいです」
――自分の経験を踏まえて、全国で力を発揮するために、後輩たちにどんなことを積み上げていってほしいですか。
片岡「普段から、大きな舞台で試合をすることを意識して練習を重ねていってほしいです」
――杉本選手とのペアで個人戦にも出場して(3回戦進出)、たくさんの応援を受けながらのプレーとなりました。
片岡「僕は中学のとき、近畿大会の全中(全国中学校大会)を懸けた試合で負けてしまいました。中学時代に都道府県対抗に出たことはありますが、チームで出る全国大会は初めてです。うまい選手のプレーをたくさん見ることもできて、そういう選手たちが大きな舞台で力を出せていることを学びながら、自分たちも同じようにしたいと感じました」
――福知山成美での3年間で、何を学びましたか。
片岡「中学時代も応援があり、みんなで力を合わせてやろうと言っていましたが、福知山成美に来てより一層、応援も大事だと思うようになりました。それが自分にとっての財産です」
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