向かって来られる側。それでも強気にいく
福島県の会津若松市で行われているインターハイは、25日に男子団体戦が行われた。昨年優勝の東北(宮城)は決勝まで勝ち進んだものの、羽黒(山形)に敗戦。連覇にあと一歩まで迫りながらも、わずかに及ばなかった。
その東北の3番は、林民生/新沼舜大。昨年2年生ペアで3番を任され、見事に勝ってチームを日本一に導いていた。主将となった林は、再び新沼とのペアで決勝の3番勝負へ――。第5Gでマッチポイントを奪ったものの決められず、逆転で敗れて準優勝に終わった。
前年王者の主将としての重圧とも戦った1年間。最高の結果とはならなかったが、チームとまとめて戦い抜いた林に話を聞いた。
林民生(東北)コメント
――結果は準優勝でした。
林「ここまで来たら優勝したかった。去年優勝しているぶん、準優勝は悔しいです」
――昨年と同じ決勝での3番勝負でした。
林「去年は優勝できると思っていませんでしたが、3年生の意地を見せつけられました。今年は自分たちが、去年の先輩たちみたいになれるように練習を頑張ってきたので、今年も3番勝負を勝てれば、と思っていました。優勝できるイメージもあったんですが……気持ちの面が少し足りなかったと思います」
――最後に勝てなかったのは、何が足りなかったからだと思いますか。
林「マッチポイントを握ったときのメンタル面だと思います」
――2番のことは意識していましたか。マッチポイントも握っていました。
林「2年生が4人、試合に出ていて、2年生に託していたので、決めてくれるという気持ちを持っていました」
――去年と比べると、自分が主将で3番を任される意味は重かったですか。
林「去年は2年生だったので、まだ来年があるという意識もありました。でも今年の夏は最後なので、みんなの思いを背負ってやらなければいけなかった。東北の3番をやるのは正直、つらかったです。3年生になって、主将ですし、負けちゃいけないという思いがありました」
――この1年間で、どんなことが成長したと思いますか。
林「向かってこられる側だったので、相手がそう来ても強気で攻めていくところは、成長できたと思います」
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