福島インハイの激闘から1か月、8月25日から27日まで茨城県の笠間市総合公園テニスコートで行われた日韓中ジュニア交流競技会(大会結果はコチラ)。日本チームはU-17から男女各6選手が出場した選抜チームで団体戦を戦った。
インハイでは個人戦で左脚の付け根を痛め、団体戦で悔しい敗戦も経験した山根稔平(高田商業高)は、日韓中を終え「普段はライバルの選手と同じチームでプレーできて楽しかった」と笑顔を見せた。
◆日韓中を戦ったU-17戦士のミニインタビューを短期連載でお届けします。
山根稔平(高田商業高3年)
右利き/後衛、東京都出身
福島インハイ戦績⇒団体8強・個人3位(/根本大地)
韓国選手のバックはめっちゃうまかった
――インターハイで痛めた脚の状態はどうですか?
インターハイ後、だいぶ安静にしていたので、治りました。(8月)18日くらいに、全部の練習に合流できるようになりましたが、それまではずっとリハビリをしていました。
――韓国、中国と対戦しての印象は?
中国は相手がどれくらいのプレーをしてくるのかも分からず、緊張して試合に入ったのですが(山根/根本でG⑤-0)、ラリーになったら負けないなと思いました。サーブはうまかったですね。硬式テニスっぽくて、スライス気味に滑ってきたので、レシーブで立つ位置をいつもと変えたりしました。
韓国戦はやる前からかなり集中して入りました。僕は5番で入ったのですが(山根/根本でG⑤-0)、前の試合を見ていたら強いなという印象だったので。日本だとバックを攻めていくと次に浮いた球が来るのですが、それを普通にシュートで切り返されたり……。バックが強いという印象がやはり一番ですね。
後衛からするとやりにくかったのですが、前で根本(大地/高田商業高)が得点してくれていたので、相手後衛がそれを気にしていた部分があり、そんなに相手のペースになることはなかったですけど。
――国際大会は国内の大会とどう違う?
今回は日本開催ということで、そんなに国際大会ということを意識せずにできたと思います。中学のときにインドで試合をしたことがあるのですが、そのときは審判が何を言っているかも分からないような状況で試合をしたこともあったので(笑)。
――この大会で得たものは?
普段ナショナルチームの日本代表が韓国と対戦しているのは動画でしか見たことがなかったので、実際に対戦できたのはよかったと思います。この年齢の選手たちでもバックはめっちゃうまかったですし、大人だともっとすごいんだろうなと知れただけでもよかったですね。
あとは、何より、普段はライバルチームとしてプレーしている選手たちと一緒にチームとしてプレーできたのは、本当に楽しかったです。
上岡はすごい。乱打がまともに続かないぐらい
――日本のチームメートですごいなと思った選手、見習いたいところなどを教えてください。
上岡(俊介/上宮高)とは、練習ではいつも乱打をしているんですが、打球がすごく伸びてくる。乱打がまともに続かないくらい伸びてくるので、すごいなと。
僕は14歳のときから、アンダーの合宿のときにはずっと上岡と打っているので、その流れで乱打のときは上岡と打っていますね。
――お互いの成長を感じる?
置いていかれていかれないように、頑張ります。
――日本代表への特別な思いはありますか?
ナショナルチームや代表でプレーしている選手たちを見ると、かっこいいなと思いますが、自分はもう少し頑張らないといけないと思います。
――では、10月の国体への意気込みを聞かせてください。
今年は三冠(高校選抜、インターハイ、国体)を目指してやってきたのですが、インターハイで羽黒に負けてしまって、チーム全員が悔しい思いをしたと思うので、国体は優勝したいと思います。
ほかのチームはすでに新チームがスタートしていると思うのですが、僕たちは新チームも始まっているのですが、引き続きキャプテンを僕がやっているので、あと1か月半、3年生がチームを引っ張っていって最後に結果を残したいです。
●男子日本チーム(U-17選抜)
上岡 俊介(上宮高)
広岡 宙(上宮高)
林 湧太郎(高田商業高)
山根 稔平(高田商業高)
北本 達己(高田商業高)
根本 大地(高田商業高)
●女子日本チーム(U-17選抜)
島津 佳那(千代田女学園高)
下江 遥花(和歌山信愛高)
片野 理音(東北高)
小松 芹奈(東北高)
竹田 真樹(三重高)
土井あんず(三重高)