8月25〜27日に、宮城県仙台市の泉総合運動場泉庭球場他で開催された全日本レディース決勝大会。
仙台市の会場では今年もプレーだけでなく、役員の活躍が目立った。ピシッとした姿勢の審判員に、テキパキと進行指示を出す人。宮城県内7つの高校からは女子部員が集まり得点ボード係を務めた。さらに、レディース大会なので女性だけかと思いがちだが、多くの男性役員も本部でサポート。さまざまな人が集まる会場で、今年は、ある家族に出会った。
宮城県Bで出場した佐藤由紀子さんは、母の鍵紀代子さんが日本レディース連盟の顧問、そして父の鍵茂さんが宮城県連盟の副会長を務める。残念ながら宮城県Bは予選敗退となったが、由紀子さんはプレーヤーとして、ご両親は役員として、親子3名で大会に関わった。
由紀子さんは10年前に一度出場したが、その後は子育てが忙しくなりソフトテニスから離れる。2016年11月に本格的に再開し、今回出場権を得たのだ。子どものころは両親に厳しく指導されたと振り返るが、そんな由紀子さんを「それでも続けてくれてうれしい。私が子育てしているときは母親が子どもを見てくれていたので、今は私が孫を見ています」と母親の紀代子さんは笑顔を見せる。ご両親に支えられ、「今後はもっと本腰を入れていきたい」と由紀子さんは誓った。
毎年、さまざま家族の物語との出合いがある本大会。プレーヤーはもちろん、関係者、応援などたくさんの笑顔であふれた会場の様子を、少しだけ写真でお届けします。
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文◎井口さくら 写真◎藤井勝治