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【日韓中U-17の声⑦】林湧太郎(高田商業)「国によって“普通”の概念が違う。テニスって広がると思った」

日韓中で4戦4勝の林。ダブルス3戦は高田商業高の先輩・北本とのペアで、茨城選抜戦ではシングルスでも出場

福島インハイの激闘から1か月、8月25日から27日まで茨城県の笠間市総合公園テニスコートで行われた日韓中ジュニア交流競技会(大会結果はコチラ)。日本チームはU-17から男女各6選手が出場した選抜チームで団体戦を戦った。

インハイ個人戦を制した林湧太郎(高田商業高)は、初の国際大会を経験し、「相手が当たり前にやってくるプレーでも、僕らからしたらすごいプレー。テニスって広がるなぁと思った」と新鮮な感想を語ってくれた。

林 湧太郎(高田商業高2年)
右利き/前衛、福岡県出身
福島インハイ戦績⇒団体8強・個人優勝

やっぱりメンタルが大事だと

――韓国、中国と対戦しての印象は?

中国選手はサーブが強くて、硬式テニスの打ち方をしていましたし、韓国選手はバックハンドで当たり前にストレートに打ってくる。

僕らからしたらフォアが得意な選手が多いというのが常識ですけど、国によって「普通」という概念が違うのがすごく面白かったですね。相手が当たり前にやってくるプレーでも、僕らからしたらすごいプレーもあって、テニスってもっと広がるなぁと思いました。

――その中で、自分のプレーはできましたか。

カットで思いきりアタックを打たれたりとか、初めての経験もあったのですが、それを自分が普通に取ることができていました。だから、メンタルが大事なのかなと思いましたね。

――国際大会は国内の大会とどう違う?

今回は日本での開催だったのであまり違いはなかったですが、周りの選手たちに聞くと、海外での大会では、時間的に日本と同じようにはいかなかったりと大変だと。そういうことを聞くのも勉強になります。

――今後、この経験をどう生かしていきたいですか。

シングルスで韓国選手がバックハンドの打ち分けを普通にしていたので、国際大会で勝とうと思ったら、もっとバックでの打ち分けを増やしていかないと上に行ったときに勝てないのだというのは、感じました。

将来的には上のレベルで、まだ遠いですが

――日本のチームメートですごいなと思った選手、見習いたいところなどを教えてください。

根本(大地/高田商業)さんが、国際大会が初めてなのに、あれだけ力を抜いてできていたのはすごいなと思いました。僕も初めてなのですが、あそこまで力を抜いてプレーできていないと思って……。

――日本代表への特別な思いはありますか?

僕は、今回はあまりそういったことを考え過ぎず、自分が頑張れば日本のためになると思って、まずは自分がいつも通りにやることを意識しました。自分がしっかりいいプレーをすれば、自然にそれが日本の勝ちにつながると。

将来的には上のレベルで、とは思いますが、まだそこは遠いですね。

●男子日本チーム(U-17選抜)
上岡 俊介(上宮高)
広岡  宙(上宮高)
林 湧太郎(高田商業高)
山根 稔平(高田商業高)
北本 達己(高田商業高)
根本 大地(高田商業高)

●女子日本チーム(U-17選抜)
島津 佳那(千代田女学園高)
下江 遥花(和歌山信愛高)
片野 理音(東北高)
小松 芹奈(東北高)
竹田 真樹(三重高)
土井あんず(三重高)

取材・文◎田辺由紀子 写真◎矢野寿明
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