八幡浜・大洲地区運動公園テニスコートで行なわれた第72回国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐ えひめ国体」のソフトテニス競技・成年女子。2年ぶりの優勝を果たした千葉において、2番のシングルスで優勝に貢献したのが大久保京香(慶應義塾大)だ。
初日の1回戦こそ岩手の高橋乃綾にG1―④で敗れたものの、準々決勝では福岡の永末慈にG④-1で勝利。2日目の準決勝・福島との一戦は1番が取られた状況で臨み、那須暁帆にG2-3と先行されながら、ファイナルの末に逆転勝ちして、決勝進出への足がかりを作った。逆に1番を取って回ってきた京都との決勝では、七尾美咲にG3-0からG3-2まで追い上げられたものの、最後はG④-2で振り切った。
成年のメンバーとして初めて国体に臨んだ昨年、準々決勝で愛知に敗れて3連覇を逃した雪辱を果たしての日本一。うれし涙のち笑顔のヒロインに、喜びの声を聞いた。
斎藤監督から「大久保らしく、気持ちでやっていけ」と
――優勝おめでとうございます。最終日の準決勝は1番を取られた状況で、一時はリードを許しましたが、どんなことを考えて臨んでいましたか?
大久保 思い切って、悔いが残らないプレーをすることを考えていました。負けていても、何本でも取るぞ、という気持ちで、受け身になるのでなく、攻めていこうと。
――逆に決勝は1番を取った状況で回ってきて、G3-0とリード。第4Gではマッチもつかみましたが決め切れず、G3-2まで追い上げられました、チェンジサイズの際に齋藤広宣監督から、どんな言葉をかけられましたか?
大久保 「相手は何も変わっていないから、大久保らしく、気持ちでやっていけ」と言われました。第5ゲームはその通りに迷わず、しっかりやることができたと思います。
――昨年は準々決勝で敗れているので、国体優勝への思いは強かったのではないですか。
大久保 去年もシングルスで出場しましたが、優勝はできませんでした。千葉は応援がすごいので、みんなの気持ちに応えたいと思っていたんです。自分は日本一を獲ったことがなく、経験したいという思いもありましたし、大学4年生で最後なので、悔いなく終わりたいとも思っていました。
――最後は自ら勝利をつかみ、日本一を勝ち取りました。
大久保 絶対に決めたいと思っていました。最高です!
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