【全日本選手権】雨の天皇杯で上宮高・上岡/広岡が4強入り、準々決勝はシノコバvs船水颯/上松ほか
第72回天皇賜杯・皇后賜杯全日本選手権大会◎10/20~23前橋総合運動公園テニスコート
10月22日(日)の試合は雨天により中止。23日(月)に順延となりました(10月22日9:45追記)
苛酷な2日目、雨への対応力が試される
10月20日(金)~22日(日)に群馬県・前橋総合運動公園テニスコートで開催されている『第72回天皇賜杯・皇后賜杯全日本ソフトテニス選手権大会』。
超大型の台風21号が関東地方に近づく中、初日の20日は2回戦(64本決め)までが行われ、2日目の21日は3回戦からスタート。前日よりも激しい降雨の中での戦いとなり、男子は準々決勝4試合のうち1試合のみが行われ、上宮高3年の上岡俊介/広岡宙が4強入りを果たした。残り3試合は最終日に持ち越しとなった。
ときおり小雨になるときもあったが、降りしきる雨は終日続き、シュートを打てば、ボールがふくため、選手たちはなかなか打っていけない。水を含んだサーフェスを考えれば、バウンドしたボールは打ちづらく、ノーバウンドでの対応が有効といえた。必然的にロビング展開が多くなり、ネットプレーでの決定力が求められ、ストロークでは耐えて粘れる力も必要だった。
全日本選手権では「最終日残りをかけた2日目がもっとも過酷な戦いとなる」とよく言われるが、16強決め、8強決めあたりから、その激戦は加速していった。
8強にNTT勢が3ペア
見ごたえ十分の2日目、男子の勝ち上がりを見ていこう。男子(1)のブロックでは、8強決めで第1シード・内本隆文/昨年覇者である星野慎平(早稲田大)が、内本の高校の後輩である上宮高3年の上岡俊介/広岡宙と対決。序盤は内本が早めの仕掛けからリードしたものの、上岡の差し込んでいく打球、広岡の積極的なネットプレーで逆転し、G⑤-3で勝利。
その高3ペア・上岡/広岡は、この日唯一行われた4決めの準決勝で岩﨑圭/原侑輝(NTT西日本)のダブルフォワードに対し、序盤にリードを奪い、中盤は追い上げられながらもG⑤-3で勝利。高校生ペアが4強入りを果たした。
男子(2)のブロックでは、昨年2位水澤悠太と同3位村上雄人(NTT西日本)のペアがテンポの速いテニスで貫禄の8強入り。インカレ複チャンプ・本倉健太郎/丸山海斗(明治大)は2日目の初戦、高山泰英/高山知之(兼六クラブ)にファイナルで苦しめられたものの、その後も本倉の安定感あるストロークと丸山の決定力のあるネットプレーで準々決勝進出を決めた。
男子(3)のブロックでは、8強決めで丸中大明/昨年2位長江光一(NTT西日本)のダブルフォワードが、林田和樹/柴田章平(ヨネックス)に序盤から仕掛けられたものの、頑強な守りから冷静な攻めで完封勝ち。また、安定感のあった増田健人/九島一馬(和歌山県庁/ミズノ)は、東日本選手権V・安藤優作/内田理久(早稲田大)との準々決勝進出をかけた一戦を2で振りきった。
男子(4)のブロック、8強決めのヤマ場では船水雄太/昨年3位林大喜(NTT西日本)vs天皇杯優勝3回・篠原秀典/小林幸司(日体桜友会)の注目の一戦が。左右前後と移動し合いながらも、瞬時の判断よく対応するベテラン・篠原/小林に軍配が上がった。
第2シードに入った昨年覇者の船水颯人&上松俊貴(早稲田大)は、16本決めで大学の先輩である小栗元貴/安藤圭祐(東邦ガス)に序盤リードされて苦しんだが、上松がラリーに絡むようになり、リズムが出て逆転勝ち。アジア選手権ダブルスVペアは、8強決めも勝利し、順当に準々決勝へ。
8強にNTT西日本が3本入り、あらためて強さをアピール。後衛/後衛、前衛/前衛、前衛/後衛とどの組み合わせでもダブルフォワードができ、国際基準のテニスを目指すチームの本領発揮といえた。3日目の22日、男子は準々決勝の残りカードから行われる。
10月21日(土) 男子準々決勝
上岡俊介/広岡宙(上宮高) ⑤-3
岩﨑圭/原侑輝(NTT西日本)
10月22日(日) 男子準々決勝カード※雨天順延
水澤悠太/村上雄人(NTT西日本)vs
本倉健太郎/丸山海斗(明治大)
丸中大明/長江光一(NTT西日本)vs
増田健人/九島一馬(和歌山県庁/ミズノ)
篠原秀典/小林幸司(日体桜友会/ミズノ)vs
船水颯人/上松俊貴(早稲田大)
男子2日目結果