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アイツはアイツ、俺は俺! 周りの負の感情に引っ張られない方法

ソフトテニスも勉強も、先生や親に言われたから何となくやってるだけ。周りの反応が気になって自分の意見が言えない。そんな毎日じゃつまらないですよね。自分で決めて自分でやる人になる方法を教えます!

他人のイライラに謝罪は不要

主体性に関連して「人の言動に影響されやすい」という感情について考えます。過去3回の質問者の方は、ペアやチームメートの気持ちを真に受け過ぎてしまっている可能性があります。

「冷たい」「ムッとしている」「舌打ちされる」はこちらの受け身の感情です。ここで問題なのは、チームメートやペアがセルフコントロールできず、仕草に出してしまっていることの方でしょう。

そして、相手の気持ちになってみると、心が弱いから、ムッとしたり、舌打ちしたりするのです。ただ様子を見て、反面教師にして、感情までは受け入れない。「ゴメン」とすぐに罪の意識を持つことはやめましょう。「あいつ、なんで受け入れられないんだろう」と考えて、人のふり見てわがふり直せ、自分は自分を受け入れていこうと思えたらいいんです。

ポジティブな選手は何かのせいにしない

ポジティブな選手は、人のせい、物のせい、道具のせいにはしません。自分の中に原因があると考えます。ミスを挽回するためには、次はどうしようというプランを立て、それを実行していけば、どんどん気持ちを切り替えていけるはずです。

中高生はまだまだ未熟で、良くも悪くも現状を素直に受け入れただけで終わってしまいます。そして、「私もうダメ」「どうせ無理」となりやすい。大切なのは、自分自身の中で、できていること、そのときにやれること、次のプラン・プロセスを模索追求することです。

著者Profile 大儀見浩介●おおぎみ・こうすけ
東海大一中(現・東海大学付属翔洋高等学校中等部)サッカー部時代に全国優勝を経験。東海大一高ではサッカー部主将、東海大学進学後、高妻容一研究室にて応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)を学び、現在はスポーツだけでなく、教育、受験対策、ビジネス、社員研修など、さまざまな分野でメンタルトレーニングを指導している。2012年、メンタルトレーニングを広く伝えるために「株式会社メンタリスタ」を立ち上げる。著書に『クリスチアーノ・ロナウドはなぜ5歩下がるのか~サッカー世界一わかりやすいメンタルトレーニング』(フロムワン)、『勝つ人のメンタル~トップアスリートに学ぶ心を鍛える法』(日経プレミアシリーズ)。年間約250本の講演活動を行っている。
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