11月25日(土)、26日(日)に2018年度の全日本アンダー選手選考を兼ねた『競技者育成プログラムStep-4第12回ジュニアジャパンカップ』が宮崎県宮崎市・生目の杜運動公園テニスコート他で開催された(24日、27日は強化練習)。Step-3の選手たちと、2017年度の全国大会上位入賞者が、U-20、U-17、U-14のカテゴリーに分かれ、25日(土)にシングルス、26日(日)にダブルスで頂点を争った。このジュニアジャパンカップの成績および心技体の要素から、2018年度の全日本アンダー選手が決まる。
26日(日)のダブルスは、抽選によってペアが決定され、予選リーグの各ブロック1位および2位がトーナメントに進出。午前中から降り出した雨により、ベストなテニスを発揮しきれない中での戦いとなったが、それぞれ熱いプレーで覇を競った。
男子・林が気合の入ったプレーでダブルスも制す
タレントぞろいのU-20では、内本隆文/根本大地(早稲田大/高田商業高)のペアがコンビネーションよく、テンポのいいテニスで制覇。決勝は瀬口翔太/広岡宙(トヨタ自動車/上宮高)と互いにアグレッシブなプレーでファイナルにもつれ込む接戦となったが、⑦-3で振りきった。
U-17ではシングルス優勝の林湧太郎(高田商業高)が2冠達成。櫻井恒暢(前橋商業高)とのペアで、決勝では水木瑠/鈴木竜弥(東北高)をG④-1。決勝トーナメント1回戦、準々決勝とファイナルで競り合ったものの、気合の入ったプレーで頂点に立った。
U-14は、前日シングルスを制覇した武市大輝(下松中)が中原壮琉(帯山中)と組んで決勝進出。菅野晃太朗/菊山太陽(領家中/西和中)と対戦。武市組が先にG3-2とするものの、菅野の強気の攻めと菊山のスマッシュ力が要所で効き、ファイナル逆転勝ちを収めた。
女子・ダブル前衛ペアがU-20の頂点に
U-20を制したのはダブル前衛の森本彩鼓/吉田栞里(修大附鈴峯高/ヨネックス)。決勝は予選リーグで敗れた貝瀬ほのか/元村華楠(ヨネックス/城山観光ホテル)と再び対決。果敢に前での勝負を貫き、G3-1から1ゲーム挽回されたものの、G④-2でリベンジを果たした。
U-17は、雁行陣・木瀬晶絵/吉田澪奈(須磨学園高/昇陽高)vsダブル後衛・赤川友里奈/前山愛(埼玉平成高/北越高)の戦いとなった。前日のシングルス3位同士の赤川組はコース厳しく突く。しかし、木瀬が走らされながらも相手の状況を見て、ツイスト返しで逆ポイントするなど、簡単に崩されない。また、攻められながらも吉田は持ち味のスマッシュ力を生かしてポイントにつなげ、G④-2で木瀬/吉田に軍配。
「ダブルスでもペアとともに優勝目指したい」とU-14女子シングルス優勝・五十嵐美結(光が丘二中)。原田美結(追分中)と組み、予選リーグも快勝。トーナメント進出後も安定した戦いで決勝へ。決勝では、ダブル後衛の高橋偲/岸浦咲歩(胆沢中/友が丘中)と対決。雁行陣の五十嵐組に対し、前衛・原田を攻めるなどダブル後衛が仕掛けるが、五十嵐がテンポよく配球し、原田もしのぎ、ファイナルの厳しい試合をものにした。
U-20男子ダブルス
優勝:内本隆文/根本大地(早稲田大/奈良県)
2位:瀬口翔太/広岡宙(トヨタ自動車/大阪府)
3位:長尾景陽/上松俊貴(早稲田大)
後藤佳佑/高村悌紳(早稲田大/関西外国語大)
U-20女子ダブルス
優勝:森本彩鼓/吉田栞里(広島県/ヨネックス)
2位:貝瀬ほのか/元村華楠(ヨネックス/城山観光ホテル)
3位:小山舞/鈴木梨沙(早稲田大/明治大)
福田麗優/小松芹奈(三重県/宮城県)
U-17男子ダブルス
優勝:櫻井恒暢/林湧太郎(群馬県/奈良県)
2位:水木瑠/鈴木竜弥(宮城県)
3位:下田好輝/大森柊(群馬県/栃木県)
根本拓哉/白川雄己(山形県/香川県)
U-17女子ダブルス
優勝:木瀬晶絵/吉田澪奈(兵庫県/大阪府)
2位:赤川友里奈/前山愛(埼玉県/新潟県)
3位:齋木菜々花/西東彩菜(千葉県/東京都)
中野舞/小松﨑茉代(岡山県/東京都)
U-14男子ダブルス
優勝:菅野晃太朗/菊山太陽(神奈川県/和歌山県)
2位:武市大輝/中原壮琉(山口県/熊本県)
3位:森川亮介/近藤拓空(広島県/三重県)
中村倖青/金井亮太(宮城県/群馬県)
U-14女子ダブルス
優勝:五十嵐美結/原田美結(東京都/北海道)
2位:高橋偲/岸浦咲歩(岩手県/兵庫県)
3位:青松淑佳/野津乙笑(大阪府/広島県)
濱島怜奈/木原ひなた(広島県/長崎県)
『競技者育成プログラムStep-4第12回ジュニアジャパンカップ』
25日(土) 9:00
シングルス(U-14、17:生目の杜運動公園、U-20:久峰総合公園)
26日(日) 9:00
ダブルス、表彰式(生目の杜運動公園)
取材・文◎八木陽子 写真◎上野弘明