今年で35回目、尽誠学園高の塩田総監督も参加
愛知県名古屋市の邦和スポーツランドにて、年末恒例の「熊田道場」が開催された。熊田章甫氏によるソフトテニスの原理原則などを学ぶ講習会は1980年に静岡県のつま恋で始まった。1996年までに15回を終えると、1997年にスポンサーの撤退などによりいったんは終了。しかし、1998年から㈱ヨネックスの後援により、熊田道場Ⅱとして引き継がれる。そのため、今開催は通算35回目となる。
今回は12月26日から29日までの3泊4日開催。講師には熊田氏をはじめ、水野哲也氏(東京医科歯科大教授)、山本裕二氏(名古屋大教授)、川上晃司氏(スポーツインテリジェンス代表、現女子日本代表トレーナー)という多彩なメンバー構成。コート内ではヨネックスの室谷洋平氏、高川経生氏、現役の高月拓磨選手、徳川愛実選手がサポートした。
参加者は東北から九州までの小中高指導者を中心に、現役学生まで40名近くが集結。中には高校の指導者として、すべてのタイトルを手にしている尽誠学園高の塩田孝一総監督が29年ぶりに参加。「指導者としての原点でもあり、まだまだ学ぶこともある」と塩田総監督は話す。
初日夜のレセプションでは恒例の豪華賞品争奪のじゃんけん大会も行われた。まったく環境の違う同士でも、指導者同士の交流は有意義に。朝から夜まで気の抜けない4日間だが、これを経験して大きなものを手にすることに。
「子供たちを指導する先生方に原理原則をもっと学んでほしい。これは35年間、変わりません。強豪校の指導者しか参加できないと勘違いされている面もあるので、これからも幅広く来てほしいですね」と熊田氏。
もちろん、来季の日程が決まれば、お伝えする。
取材◎福田達 写真◎井出秀人