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【ナショナル合宿】無印からの挑戦。七尾がアジア競技大会出場権争いへ

シャトルスタミナ走に取り組む七尾

 2月7日から2018年度ナショナルの合宿が兵庫県三木市のビーンズドームで始まった。今年は8月下旬にアジア競技大会が行われ、出場メンバーは男女ともに5名。まずは4月のシングルス戦による代表選考会の優勝者はメンバー入りの権利を手にするが、それ以外の4名は今回のナショナルメンバーから選考される。

 初ナショナル組は男女計6名。その中でもワタキューセイモアの七尾美咲はメンバー招集の驚きを隠せない。

「何のことかと思いました。これまでアンダーにも入ったことがないので、まさか自分がジャパンに選ばれるとは。背筋がピンなるというか、引き締まります」と話す。

 それでも、昨年日本代表が参加したコリアカップ(兼第1回アジアカップ)ではワタキューの選手として一般出場していた七尾がシングルスで3位と日本人最上位の成績を残している。また、日の丸を背負うのは初でも、積極的に韓国の大会に参加するチームのおかげで国際経験は豊富だ。

 今回のナショナル女子メンバーでは最年長の一人になるというが、得るものばかりだと言う。「日本のトップの子たちとできるいい環境。年上だけど、下っ端なので、前向きに、元気出していきたい。いろんなことを吸収していける場なので」

 もちろん目指すはチームの目標であるアジア競技大会優勝。そのメンバー争いに加わったからには、その代表切符を手にしたい。所属チームの百町善明監督も楽しみにしている。

「体力はトップレベル。ここでも負けていないし、可能性はあるはず。やれると思っています」。対韓国を想定してフィジカル重視の日本女子代表だけに、その部分でも勝負したい。

 背中に「JAPAN」と入ったウエアーを着ているだけでも不思議な気分だと言うが、選ばれた以上、気持ちはアジア競技大会出場に向いてきた。「これまでは関係なかったですが、チャンスがあればと。ぜひ食い込みたいと思えるようになってきました」

 ナショナル女子最年長と言っても、まだ25歳。吸収していける年齢だ。日々の練習で新たな発見もあるだろう。ライバルたちの動きを見て、教えられることもあるかもしれない。そういうすべてから、成長させるチャンスとしてとらえたい。そして、最後は自身の経験も頼りになる。

取材◎福田達 写真◎牛島寿人

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