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【京冬CUP日本実業団選抜選手権】個人戦は男女ともに初ペア、船水/水澤、河村/石田が優勝

決勝の相手、丸中/長江もいろんなパターンを想定したが、それを打ち破った船水(右)と水澤

実業団選手による頂上決戦、第4回京冬CUPが3月3日(土)、4日(日)に島津アリーナ京都で開催された。初日は団体戦が行われ、男子がNTT西日本、女子はワタキューセイモアが日本リーグ上位の実力と層の厚さを見せて優勝。そして、最終日の個人戦では、同じくNTT西日本の船水雄太/水澤悠太、ワタキューセイモアの河村佳奈/石田裕美が頂点に。ともに初ペアでの勝利だった。

2018年度に向けていろんなことを試せる時期。NTT西日本の堀晃大監督は、一度見てみたかったペアが船水/水澤だと話す。チーム最年長の水澤は「唯一組んだことのない相手。これでチーム全員とコンプリート」と笑う。決勝戦は同僚の丸中大明/長江光一という全日本インドア覇者をあっさりと破るあたり、様々な可能性も潜む。「攻める姿勢は最後まで崩れなかったのがよかったですね」と水澤。実際には雁行陣からダブル後衛・前衛まで、いろんなフォーメーションを試しながら戦い抜き、強さばかりが目立った。船水は「前も試せたので、いろいろ収穫もありました」と振り返る。「もう少し見たいですね。雄太はこの先を考えると前も必要なので、いい経験になったはず」と堀監督。

 

誰よりも大きな声を出した河村(右)。「これでも今日は小さい方」と言う

女子は参加20組中7ペアが出場したワタキューセイモアの中で、こちらも初ペアの河村/石田が制覇。河村は昨年この大会準優勝(/石井友梨)の雪辱に。「決勝で負けるのは本当に悔しいことで、今回は自信になりました。まだ満足できない面もあるので、これからも勝てる選手になるために今日出た課題を克服していきたい」と話す。石田は「リードしていても迷うこともあり、いろんな課題が見えてきた大会」と感じた。2人とも部内競争が激しいのが成長するには良い面であり、団体戦のメンバー入りするためにはここで立ち止まれないのも分かっている。「いいスタートですが、もっとアピールしていきたい」と石田。

この大会には来年度入社の選手たちも出場。新入社員たちが存分に持ち味を発揮するなど楽しみもふくらんだ。2017年度から2018年度の移行期ではあるが、対外試合を通じて、新たな取り組みを試し優勝まで手に入れた。この4人にとっては、決して運だけではない、それぞれの長所を再確認できた大会だった。

取材◎福田達 写真◎江見洋子

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