インハイ決勝カード、再び
第52回全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会、通称『全日本私学大会』の男子団体戦が、3月21日(水・祝)、神奈川県横浜市の横浜国際プールにて行われ、東北(宮城)が5年ぶりの優勝を果たした。
昨夏、インターハイで決勝を争った羽黒(山形)との決勝。両校は東北予選決勝でも対戦し、いずれも羽黒が制している。
東北の1番・水木瑠/福田成海、2番・北野亮介/鈴木竜弥、3番・小倉輝/檜山遥斗のオーダーに対し、羽黒は1番・澤田吉広/荒木駿、2番・根本拓哉/齋藤龍二、3番・旭笑/齋藤大樹。
東北は、1番・水木/福田が試合立ち上がりの接戦から落ち着いて流れを引き寄せると、G2オールから2ゲーム連取で先勝。
2番の北野/鈴木も、羽黒のエース・根本/齋藤龍に対し、序盤からカットサービスで陣形を崩すなどしてミスを誘い、ゲームを重ねた。G3-0から、2ゲーム挽回を許したものの、完全には流れを渡さなかったのは、昨年高校2年生ながら天皇杯で16強入りした実力者らしかった。
前衛の鈴木は、昨年12月から2月中旬まで腰痛に悩まされ、選抜の出場も危ぶまれたが、この団体戦でのプレーを見る限り、完全復帰と見ていいだろう。
「今年初めての全国大会だったので、どれくらいできるのか、自分たちの力を試したいと思っていた。これを糧にして選抜の優勝を目指していきたいです」と試合後に語ったのは、東北の水木キャプテン。
どちらが勝ってもおかしくない好勝負を繰り広げてきた東北と羽黒。東北は勝利を自信に、また羽黒はリベンジを誓い、1週間後の全日本高校選抜に臨む。
●決勝
東北 ②-0 羽黒
水木/福田 ④-2 澤田/荒木
北野/鈴木 ④-2 根本/齋藤龍
小倉/檜山 ―― 旭 /齋藤大
また、ベスト4には、上宮と尽誠学園。上宮は、準決勝で東北を3番勝負のファイナルまで追い詰め、尽誠学園も力強いサービスとストロークで、羽黒に好ゲームを挑むなどそれぞれ全日本高校選抜への手応えを得た。
●準決勝
東北 ②-1 上宮
小倉/檜山 1-④ 中西/田中
水木/福田 ④-0 上谷/中谷
北野/鈴木 ④-3 吉川/山中
※吉は「土」に「口」
羽黒 ②-0 尽誠学園
根本/齋藤龍 ④-3 白川/石川
旭 /齋藤大 ④-1 玉本/江尻
澤田/荒木 ―― 室 /松本
男子団体
優勝:東北(宮城)
2位:羽黒(山形)
3位:上宮(大阪)、尽誠学園(香川)
5位:岡崎城西(愛知)、とわの森三愛(北海道)、大牟田(福岡)、木更津総合(千葉)
取材・文◎田辺由紀子 写真◎菅原淳