【私学】文大杉並が2年ぶり3度目のV、混戦制し、一歩前進
第52回全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会◎3/23-25東京体育館
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第52回全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会、女子団体戦が、3月23日(金)、東京体育館にて行われ、文大杉並(東京)が2年ぶりの優勝を果たした。
文大杉並、中村学園女子とも「課題」を修正して選抜へ
選抜大会の前哨戦、アゼリアカップで4強敗退に終わった文大杉並。その課題を修正することが、1冠目の選抜大会優勝につながる。今大会でも、野口英一監督はその行方を大切にしたが、そこは修正したまでに至っていないと言う。「自分たちのミスから落とす。せっかくのチャンスボールを前衛が決めきれない。そこを見たかったのですが、まだ課題は同じ」と優勝にも、チームが前進すべき点に焦点をあてる。それが、選抜大会、その先のインターハイにつながるからだ。
3面展開の決勝戦。中村学園女子(福岡)は抜群の安定感を誇る、昨夏のインターハイ個人戦準優勝の原口美咲/久保菜月が1で勝利を挙げる。ただ、文大杉並は高林恵里奈/原島百合香が中盤からペースをつかみ2で勝利してタイに戻すと、1年生対決となった最後の勝負は文大杉並の鈴木理奈/西東彩菜がG④-2。苦しみながらも、負けない気持ちで少し上回った。
敗れた中村学園女子にもチャンスはあった。準決勝までの戦いぶりから決勝戦は有利かと思われた。何しろ、原口/久保がどの試合も一気に勝負を決めてきたから。原口俊之監督も「チャンスはあると思っていましたが、アゼリアと同じ課題が出ました。団体戦を勝つにはもう一本必要なので」と振り返ったが、「決勝の3番手の1年生(川野ななか/古藤向日葵)が収穫。経験を積んでいけばよくなる手応えはあります」とも話した。
3位となった昇陽(大阪)、白鷗大学足利(栃木)はともに、最後まで粘り強かった。どの試合でも同じようなパフォーマンスを出せるチームで、こういう経験がこの先を育ててくれそうだ。
そして、個人で光ったのは原口美咲、安定感が一枚上の印象。特に、対戦校のエース三重の竹田真樹、文大杉並の小林愛美などに対して、自慢のフォアハンドで打ち返すなど、気持ちの強さも伝わってきた。また、東北の1年生、田村紘は相手の動きをよく見て、素早い判断で打ち分けるなど将来性を垣間見せた。
●決勝
文大杉並 ②-1 中村学園女子
小林/白崎 1-④ 原口/久保
高林/原島 ④-2 谷水/隈元
鈴木/西東 ④-2 川野/古藤
●準決勝
中村学園女子 ②-0 白鷗大足利
谷水/隈元 ④-2 福田/海老根
原口/久保 ④-0 大久保/堀口
川野/古藤 ―― 大貫/大根田
文大杉並 ②-0 昇陽
小林/白崎 ④-0 上野/吉田
高林/原島 ④-1 藤田/岡田
鈴木/西東 ―― 吉田/蓮岡
女子団体結果
優勝:文大杉並(東京)
2位:中村学園女子(福岡)
3位:昇陽(大阪)、白鷗大足利(栃木)
5位:三重(三重)、和歌山信愛(和歌山)、埼玉平成(埼玉)、岡崎城西(愛知)
取材◎福田達 写真◎井出秀人