惜しくも敗退の岡崎城西、強打で盛り上げる
『第43回全日本高校選抜ソフトテニス大会』は、1日目の3月28日(水)、男女とも1回戦各4試合、2回戦各11試合が行われた。
女子は、2月のアゼリアカップを制した和歌山信愛(和歌山)、選抜1週前の私学選抜準優勝の中村学園女子(福岡)など初日から強豪が続々登場。初日のハイライトは、なんといっても和歌山信愛と開催地枠での出場の岡崎城西(愛知)の2回戦だろう。
互いに初戦の2回戦。1番は、岡崎城西の廣江彩華/橋本果林がファイナルの接戦の末にものにし、2番は和歌山信愛の松井玲奈/川﨑海奈がG④-1と勝利して3番勝負に。
3番は、ゲーム序盤は先に岡崎城西の奥谷奈摘/松本由依がペースをつかむも、和歌山信愛の浅倉衣里/岡田未来は落ち着いて挽回。長いラリーの中からチャンスボールを前衛の岡田が決めて得点するパターンで、最後はG④-2。和歌山信愛は、初戦から苦しい試合となったが、これを乗り越えたことで、波に乗っていけるかもしれない。
地元の大きな声援に応えた岡崎城西のプレーもまた、敗れたとはいえ、見応え十分だった。ベースラインからの攻めの強打を軸にした思い切りのいいプレーは、新チームの形を見せてくれたと言えるだろう。
中村学園女子は原口/久保が圧倒
また、中村学園女子は、今大会の女子では唯一の初出場校となった桜の聖母学院(福島)を③-0のストレートで退けた。大将ペアの原口美咲/久保菜月は、2番に登場し、相手に1ゲームも与えずに圧倒した。
和歌山信愛と中村学園は、明日の3回戦で早くも対戦することになる。女子3回戦屈指の好カードとなりそうだ。
全中優勝メンバーなど力のある1年生がそろう山陽女子(岡山)は、羽黒(山形)に全勝。1番・長谷川憂華/川原凪、2番・井上望愛/杉山歌音、3番・原田愛果/吉川友菜が、それぞれ力を発揮し、好スタートを切った。3回戦では、相洋(神奈川)と対戦する。
そのほか、2回戦を勝ち上がっているのは、脇町(徳島)、白鷗大足利(栃木)、鶯谷(岐阜)、相洋(神奈川)、福知山成美(京都)、熊本中央(熊本)、就実(岡山)、高岡西(富山)、昇陽(大阪)、米子松陰(鳥取)、佐賀清和(佐賀)、日大藤沢(神奈川)。
いずれも接戦の対戦が多かった印象だ。
明日は残りの2回戦5試合と3回戦が行われる。
女子28日結果
●1回戦
脇町 ②-1 田村
熊本中央 ②-1 富士見
就実 ③-0 鹿児島女子
日大藤沢 ②-1 浜松商業
●2回戦
白鷗大足利 ②-1 北越
鶯谷 ②-1 明豊
相洋 ②-1 大村
山陽女子 ③-0 羽黒
福知山成美 ③-0 尽誠学園
高岡西 ③-0 今治北
中村学園女子 ③-0 桜の聖母学院
和歌山信愛 ②-1 岡崎城西
昇陽 ②-1 星野
米子松蔭 ②-1 北海道科学大
佐賀清和 ②-1 能登
女子29日対戦カード
●2回戦
三重×脇町
埼玉平成×須磨学園
熊本中央×札幌龍谷学園
文大杉並×就実
日大藤沢×東北
●3回戦
三重vs脇町の勝者×埼玉平成vs須磨学園の勝者
白鷗大足利×鶯谷
相洋×山陽女子
福知山成美×熊本中央vs札幌龍谷学園の勝者
文大杉並vs就実の勝者×高岡西
中村学園女子×和歌山信愛
昇陽×米子松蔭
佐賀清和×日大藤沢vs東北の勝者
取材・文◎田辺由紀子 写真◎宮原和也