女子3回戦屈指の好カードとなった和歌山信愛(和歌山)-中村学園女子(福岡)戦。和歌山信愛が3番勝負の熱戦を制して、明日の準々決勝に勝ち上がった。プレッシャーのかかる3番手に登場し勝利を決めた浅倉衣里/岡田未来ペアに、試合の印象と明日への意気込みを聞いた。
「いつも『回ってこい』と思ってやっています」
▼和歌山信愛・浅倉衣里/岡田未来コメント
――大きな勝利でした。
浅倉「緊張していて、自分が思った通りにプレーできないことが多かったので、うれしい気持ちもある反面、もうちょっとがんばりたかったという思いもあります」
岡田「私も自分のプレーを出しきることができなくて、焦ってミスしてしまう部分があったので、勝った喜びより、自分のプレーができなかった悔しさの方が大きいです」
――今日の試合が大事だという意識はあったと思います。
浅倉「相手の方が力は上だから、とにかくチームみんなで向かっていこうと話をしていました」
岡田「自分たちは弱いと言われていて、林監督からも『向かっていくしかない』と。勝ち負けを意識せず、向かっていく気持ちを大切にしてやろうと思いました」
――偉大な先輩たちと比較されることも多いと思います。そのことをどうとらえていますか。
浅倉「伝統があるチームなので、自分たちは弱いと言われているけれど、なんとか先輩たちの成績に並べるようにがんばろうと思っています」
岡田「先輩方が残した成績をプレッシャーに感じる部分もありますが、その伝統を受け継いで、後輩に見せることで、もっと上を目指せると思いながらやっています」
――今年は3番の大事な場面で回ってくることが多いですね。
岡田「1、2番のペアががんばってつないでくれたからなので。いつも『回ってこい』と思ってやっています。回ってきたら自分たちのやるべきことをやるだけだと思っています」
浅倉「3番勝負に強いという意識はありませんが、自分たちのペースでできれば、いい試合ができるかなと。自分は3番がいいです」
――明日への意気込みを。
浅倉「チームみんなで向かっていく気持ちを忘れずに、たくさん応援してくれる人がいるので、自分たちのプレーをやり通して、優勝を目指してがんばります」
岡田「最後のセンバツなので、悔いが残らないようにやりたいです。チーム一丸となって向かっていく気持ちでがんばります」
文と写真◎直江光信