男子3回戦で横浜創英(神奈川)が第1シード・羽黒(山形)と死闘を演じた。1-1で迎えた3番では、キャプテンの星陸也/戸塚寛太ペアが一進一退の展開からファイナルでマッチポイントを握る場面も。惜しくも勝利には届かなかったが、前日に岡崎城西(愛知)から全国大会初勝利を挙げたのに続き、優勝候補を追い詰めた今大会での経験は、チームにとって大きな財産になるだろう。松口良也監督の試合後のコメントを紹介する。
「十分戦えるんじゃないかという思いはありました」
▼横浜創英・松口良也監督コメント
――あと一歩、まさに紙一重の勝負でした。
「相手は優勝候補ですし、向かっていくだけだったので、とにかく自分たちのテニスをやろうということだけを話していました。この会場で、全国の選手とやれる喜びを実感しながら戦おうと言ってきて、勝ち負けはその後だと思っていたので、そこは良かったと思います」
――昨夏のインターハイ王者を相手に、堂々たる戦いぶりでした。
「3番の星陸也/戸塚寛太は中学校時代の経験が少ない子で、この舞台であれだけやれたのは毎日の練習の成果ですし、自信になると思います」
――今回の経験は大きな財産になる。
「団体戦で全国大会に出るのは3回目で、今回初めて勝利することができました。それもひとつ大きな成果ですし、そこを乗り越えたことで、今日もいい試合ができたと思います」
――羽黒戦前の心境はいかがでしたか。
「私学大会でもやっていて、十分戦えるんじゃないかという思いはありました。やっていく中で、選手が自信をつけてくれればいいなと。最終的には力負けですが、生徒は十分力を発揮してくれたと思います」
――3番ファイナルでマッチポイントを握る場面もありました。
「勝てると信じて見ていましたが、経験の差もあって、あそこで思いきりいけなかったのは残念でしたね。でも相手の選手もあそこでミスをしなかった。やっぱり強いなと感じました」
――最後に、インターハイに向けての意気込みを。
「県予選からまたしっかりやって、インターハイに出場したいと思っています」
取材・文◎直江光信 写真◎宮原和也