7人のメンバー全員が1年生という陣容ながら、昨年のインターハイ8強からステップアップし4強入りを果たした山陽女子(岡山)。三重(三重)との準決勝にはG1-④、3-④で敗れたものの、大黒柱の立花さくら主将がケガで不在の中、全国ベスト4は立派な成績と言えるだろう。今大会で際立つ活躍を見せたエース長谷川憂華と、本来ペアを組むはずだった立花キャプテンの2人に大会を振り返ってもらった。
「ベンチから見ることで、いいチームだなと感じました」
▼山陽女子・長谷川憂華/立花さくらコメント
――準決勝は今大会で初めて3番に。攻めにいったオーダーとの印象を受けました。
長谷川「アゼリアカップで三重に負けて、そのリベンジもかかっていたし、みんなで優勝しようと言っていたので、あとちょっとの差で負けたのが悔しいです。(3番は)後藤明弘先生が仲間に話して、仲間から聞きました。3番は何年もやってなかったのですが、絶対に3番勝負になると思っていたし、自分が打って、攻めて勝つしかないという気持ちでした」
――準決勝を戦った印象は。
長谷川「完全にいい試合だったとは言えないんですけど、攻めて点を取って、楽しくできたのはよかったと思います」
――立花選手はケガで今大会欠場でした。キャプテンという立場だけに、自分が出られないのは辛かったのでは。
立花「メンタル的にすごくキツかったんですけど、メンバーや先生が励ましの言葉をいろいろとかけてくれて。自分は試合には出られないけど、応援で一緒に優勝できたらなという思いで、一生懸命応援していました」
――キャプテン不在という状況で、他のメンバーはよく奮闘したと思います。仲間たちの戦いぶりをどう見ていましたか。
立花「みんなが一生懸命がんばってくれて、自分も一緒に戦っているようでした。楽しかったし、頼もしかったです」
――試合を外から見ることで、感じたことがあったのでは。
立花「ベンチから見ることで、みんないいプレーができるし、いいチームだなと感じました。ペアを組む長谷川に関しては、外から見てあらためて、いつも助けられているんだな、と」
――キャプテン不在、全員新2年生という状況での4強入りは立派な成績だと思います。それをふまえた上で、インターハイに向けての抱負を聞かせてください。
立花「まずは予選を通過しなければならないので。予選を超えて、何度もリベンジといいながらそれを果たせていないので、インターハイこそみんなで団体戦を優勝して岡山に帰りたいと思います」
長谷川「予選は厳しいですけど、まず予選を勝つ。2年生になって追われる立場にもなりますが、しっかり自分のプレーをして、団体戦で優勝したいです」
取材・文◎直江光信 写真◎直江光信、宮原和也