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【選抜コメント】女子3日目・最高の舞台で出番が来た、三重の2人の心境は!?

171センチと長身サウスポーの勝田(左)とキャプテンの石田

三重の連覇で幕を閉じた高校選抜女子。和歌山信愛との決勝戦で注目されたのは、三重のオーダーだった。今大会ここまで一度もオーダーに入っていなかったキャプテンの前衛・石田恵美莉と、1年生後衛・勝田珠莉のペアが2番で登場したのだ。

2面展開で行われた決勝戦で、勝田/石田は和歌山信愛の松井玲奈/川﨑海奈に第1Gを取られたものの、3Gを連取して逆転。そこから粘られてファイナルに持ち込まれたが、これを⑦-2で制して最初の勝利をつかみ、その後に1番も勝っての連覇に大きく貢献した。最後の最後で出番をつかみ、笑顔のヒロインとなった2人に試合後、話を聞いた。

「泣いても笑っても最後だから、自分たちの楽しいようにやろうと」

▼三重・勝田珠莉/石田恵美莉コメント

――決勝の大舞台で出番が来ました。出ることが決まった瞬間の心境は? 石田さんはずっと「試合に出たい」と言っていたそうですね。

石田「やることは一緒で、今まで考えていたことや、やりたかったこと、先生方に教えてもらったことを出せるように、感謝の気持ちを忘れずにコートに立ちました。絶対に先に出ること、後ろには走れる後衛がいるので抜かれてもいいと意識して、前と後ろに頼れる番手のペアもいるので、みんなを信じて戦いました」

勝田「もう、やるしかない、とにかく打ちにいこうと思って、全部打ちに行きました」

――G3-1からファイナルに持ち込まれました。どんな声を掛け合っていましたか。

石田「泣いても笑っても最後だから、やることを決めて、自分たちの楽しいようにやろうと話していました」

勝田「打つことしか考えていませんでした。自分が迷ったら全部、前衛にもっていくように攻めていきました」

――石田さんはキャプテンとしてチームを率いました。

石田「うまくいかないことも多かったですけど、みんなの勝ちたい思いは一つで、感謝の気持ちもみんな持っていました。それで、まとまることができたと思います」

――1年生の勝田さんにとっては、初めての選抜でした。

勝田「高校に入ってから試合になると緊張して打てなくなって、極度のあがり症なんです。今日も自信がなかったんですけど、ここでやらなきゃダメだ、と気持ちの切り替えができて、しっかり打つことができました」

――今年のインターハイは地元・三重での開催です。どんなところを高めていきたいですか?

石田「誰が出ても、相手が誰でも、やることは変わりません。みんなで日本一を取れるように、またスタートラインに立って一歩ずつ、やっていきます。練習でやっていることを試合で100パーセント出すのは難しいけれど、80パーセントを出せるように、と言われているので、神崎(公宏)先生と村田(真紀乃)先生を信じて、練習で100パーセントの力を出せるように頑張っていきたいです」

勝田「去年はスタンドで応援していて、先輩たちが準優勝で、すごく悔しかったので、自分が試合に出て勝てるようになりたいです。ラリーが苦手で、すぐに決めてしまおうと思ってしまうので、決めるときは決めて、つなぐときはつなぐ、という簡単なことを、もっと簡単にできるように、ラリー力をつけていきたいです」

試合中のコミュニケーションも取れていた

取材・文◎石倉利英 写真◎石倉利英、宮原和也

 

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