第43回を迎えた『ヨネックス杯・旗争奪 全国高等学校ソフトテニス研修奈良・明日香大会』。ダブルス3本による団体戦は、4月1、2日に予選リーグ、その順位をもとに4月3日には決勝トーナメントが行われた。
トップトーナメントのヨネックス杯は、昨年に引き続き高田商業の同士討ちとなった決勝を高田商業Aが制し、同校として4連覇を達成。3月下旬の全日本高校選抜では悔しさばかりが残る3位に終わったが、インドアから外のコートへの始まりを告げるこの大会を制して、再出発を好発進した。
「楽しんでできたのかよかったです。これからは部内競争もあるので、校内戦も頑張らないと出られない意識は皆にあると思います。自分の代でも優勝できるチームになりたいので、選抜で負けた東北に勝つために取り組んでいきます」と話すのは唯一昨年を経験している高田商業Aの林湧太郎主将。
この大会では1年生もデビューして、高いレベルと元気な姿を披露。2年生の多い高田商業Bも準優勝と意地を見せる。紙森隆弘監督は「夏へのスタートの位置づけとなるこの大会で1年生を含めて頑張ってくれた。まだ経験不足の面は出ましたが、1本にこだわるチームに成長していければ」と振り返った。
全国2位や3位では喜べない。勝つ使命を背負う伝統校は経験不足を補うために、これからの日々を大切に過ごす。
取材◎福田達 写真◎前島進