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2018.04.15

アジア競技大会予選会は船水颯人、林田リコがV! 林田は初代表「アジア競技大会に出場するからには勝つつもりで」

第18回アジア競技大会日本代表選手予選会(シングルス)◎4/14-15広島県・広島広域公園テニスコート

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日本代表選出証を手にする船水颯人(早稲田大)、林田リコ(東京女子体育大)

 4月14日(土)、15日(日)に、広島県・広島広域公園テニスコートにて『第18回アジア競技大会日本代表選手予選会(シングルス)』が行われ、船水颯人(早稲田大)、林田リコ(東京女子体育大)が優勝。船水颯人と林田は、インドネシア・パレンバンで8月末に行われるアジア競技大会の日本代表に決まった。

 なお、アジア競技大会の代表は男女各5名。残りの男女各4名は日本連盟の推薦で選ばれ、5月に決定する予定だ。

男子・船水颯人
「3年間の準備を無駄にしないために…自分との戦いでした」

 船水颯人は予選リーグを全勝で突破すると、準々決勝で丸山海斗(明治大)、準決勝で兄の船水雄太(NTT西日本)にそれぞれファイナル勝利。決勝は、林湧太郎(高田商業高)、内田理久(早稲田大)を破って勝ち上がってきたペアの上松俊貴(早稲田大)との対戦だった。

 G2-3とリードされるも、6ゲーム目、粘ってファイナルに持ち込み、最後は⑦-4でインドネシア行きの切符を獲得した。

 船水颯人は2015年の世界選手権、2016年のアジア選手権に続き、3度目の日本代表。自力で4大国際大会に出場を決めたのは初となった。

船水颯人コメント
「まずはホッとしました。大学1年のとき、急きょ選手変更があり、世界選手権に出場することができましたが、あのシーズンは全日本シングルスで優勝していたから日本代表になれたという感じでした。その国際大会初出場のときに他国の選手の動きのスピードの速さを感じ、そこから3年間準備をしてきました。その準備を台無しにしないためにも意地でも勝たなくてはと思いました。今回の予選会は相手との戦いというよりも、自分との戦いでした」

女子・林田
「課題がいくつも見つかりました」

 67年ぶりの皇后杯女王が、ソフトテニス界の期待を背負って大仕事をやってのけた。日本代表経験者の泉谷朋香(東芝姫路)らを制して全勝で予選リーグを抜けると、準々決勝で強打が武器の2016年アジア選手権ダブルス女王・中川瑞貴(ナガセケンコー)に2で勝利。準決勝では、高橋乃綾(どんぐり北広島)を2で撃破した。

 決勝は、高橋のペアで文大杉並高の先輩・半谷美咲(どんぐり北広島)との対戦。G0-2とリードされながら、2オールに持ち込み、ファイナルまで粘られたが、⑦-2で振り切った。

 18歳の林田は初の4大国際大会日本代表となった。

林田リコ コメント

「前回のナショナルチーム合宿では単複ともに練習試合で負けが多く、力を発揮できずに終わりました。『このままでは代表になれない』と痛感し、今回の予選会に勝って自力で代表権をつかまないと出場できないと考えていました。決勝でも、『もっとこうすればよかった』と課題がいくつも見つかりました。アジア競技大会には、出場するからには勝つつもりで、これから毎日毎日トレーニングや練習を積み重ね、怠らずにやっていきたいと思います」

東京女子体育大の武田博子監督(前列左)と、今春、同大に入学したチームメートと共に。明治大に進学した文大杉並高時代のペア宮下こころも林田の勝利を祝った

男子結果

優勝:船水颯人(早稲田大)★日本代表
2位:上松俊貴(早稲田大)
3位:船水雄太(NTT西日本)、内田理久(早稲田大)

女子結果

優勝:林田リコ(東京女子体育大)★日本代表
2位:半谷美咲(どんぐり北広島)
3位:貝瀬ほのか(ヨネックス)、高橋乃綾(どんぐり北広島)


取材(選手コメント)◎八木陽子 文◎ソフトテニス・マガジン編集部 写真◎宮原和也