勢いに乗った市尼崎が兵庫の頂点に。
◎決勝(男子団体)
市尼崎②-0網干
兵庫県インターハイ予選(団体)は、6月2日(土)に神戸市しあわせの村テニスコートで決勝が行われ、男子は市尼崎が7年ぶりの優勝を果たした。
準々決勝から決勝までが行われた団体戦最終日、第1シードの市尼崎は勢いを感じさせる戦いぶりで明石西、神戸科学技術、網干とストレート勝ちを3つ並べ、見事に頂点に立った。
春の全国選抜大会出場校同士の対決となった網干との決勝では、まず1番で岩名颯太郎/清水佑が中野倖太郎/八十川侃士を相手に3ゲームを先取するなど立ち上がりから優勢に試合を進め、G④-1で勝利を挙げる。
続く2番では、この日絶好調の嘉本直輝/大江浩正が藤原志恩/吉阪俊輝と激しい打ち合いを繰り広げ、G2-2で迎えた第5ゲームを⑦-5で取って王手をかけると、そのまま流れに乗って第6ゲームも奪取。鮮やかな集中力で一気に勝負を決めた。
3年前はマッチポイントを握りながら逆転負けを喫し、2年前はベスト8で姿を消すなど、ここ数年は悔しい結果が続いていた市尼崎。今季は去年の決勝に出場したメンバーが半数残り、強い思いを抱いて今大会に臨んでいただけに、決勝後は歓喜の輪が広がった。
宇治橋慧監督は「去年までの借りを絶対に返すという生徒たちの思いが強く、いい形で力を発揮してくれました。今日は迷った時の決断がよく、思い切ってできたと思います」と充実の表情。
清水主将も「去年の決勝戦で負けた悔しさをバネに今日まで1年間やってきたので、とてもうれしいです。みんなで声を掛け合って、いい流れでいけたのがよかったと思います」と笑顔で大会を振り返った。
【男子団体】
①市尼崎
② 網干
③神戸科学技術
③神戸星城
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取材・文◎直江光信 写真◎江見洋子