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【インハイ予選決勝リポート】駒大が2年ぶりの優勝。貫いたチャレンジャー精神

厳しい環境下での戦いだけに、優勝を決め、喜びを爆発させる駒大

雨中戦だから、8人全員で戦う

◎決勝(男子団体)

駒大②ー0佼成学園

東京都インターハイ予選(団体)は、6月10日(日)に府中の森テニスコートで行われ、男子は駒大が優勝。2年ぶり15回目のインターハイ出場を決めた。

駒大は準決勝で早稲田実業を2−0で退け、決勝では5月の関東大会団体予選で敗れている佼成学園を②−0で破って頂点に立った。

例年よりも早い梅雨入りで、準決勝と決勝は激しい雨の中での試合となったが、駒大は準決勝では1番・加藤大晴/加藤拓海、2番・櫻井亮輔/両角仁志で2勝、決勝は2番を任された大将の櫻井/両角が④−0で先勝、続いて1番・木鋪翼/和田祐介が④−0で勝利を決めた。

「天候も悪かったので、ベンチ入り8人全員で戦うという考え方でした」という市原英典監督の目論見通り、起用されたペアがそれぞれ力を発揮したのが印象的だった。

今年は春の選抜に出場し、全国も経験済みのチームだが、「選抜も関東3位で出場、5月の関東大会団体予選もベスト4と、まだ優勝したことのないチーム。挑戦者としての気持ちを持って、楽しんでプレーしようと」と市原英典監督は、あくまで“チャレンジャー”の立場だったと強調する。

そのチャレンジャー精神が、激しい雨の中でも積極的な姿勢でプレーすることにつながった。当然、後衛は我慢しなくてはいけない局面もあったが、積極的な前衛の仕掛けで先手を取りにいった。

春の選抜は、北海道科学大を破ったあと、中京学院大中京に3番勝負で敗れ、ベスト16。インターハイでは、まずはその壁を破り、8強入りが目標となる。

「強豪に勝たないと、そこから先には進めない。チームとして、もう1回、全国で挑戦しようという気持ちです」と市原監督。「サービスレシーブで攻めるテニスができるようにチーム全体でレベルアップしたい」とインターハイに向けての強化ポイントを見据えている。

6年ぶりのインターハイ出場を目指した佼成学園は、関東大会団体予選を制して第1シードに座り、準決勝まで1試合も落とすことのない順調な勝ち上がりだったが、決勝では序盤から駒大が勢いよくたたみかけただけに、同時進行の試合でその勢いを止めるのが難しくなってしまった。

◎上位成績(男子団体)

①駒大

②佼成学園

③早稲田実業

③清瀬

★この試合は、『ソフトテニス・マガジン8月号』でも掲載されます(2018年6月27日発売)

 

優勝の駒大

準優勝の佼成学園

3位の早稲田実業

3位の清瀬

取材・文◎田辺由紀子 写真◎井出秀人

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