7月30日(月)から8月6日(月)にかけて、ソフトテニスのインターハイが三重県鈴鹿市で開催されている。31日は女子312組がエントリーした個人戦がスタート。3回戦までが行われる予定だ。8月1日までの2日間で優勝を争うことになる。
「こっちに打つと思うと、その通りに打ってくれる」
2回戦から登場した木原那菜/木原恵菜(奈良・高田商業)が、1回戦から勝ち上がった杉澤梨/伊藤陽色(岩手・黒沢尻北)にG④-0で勝利し、3回戦進出を決めた。
那菜/恵菜は名前からも分かるように、二卵性双生児ペア。和歌山出身で小6の全小では個人団体の2冠を果たしている。当時は恵菜が大きかったが、中3で追いついたという身長は、後衛の那菜が167cm、前衛の恵菜が168cmと1cm違い。右利きで髪型も同じ。見分けるポイントは恵菜の目の下のほくろという高田商業の2年生大将ペアに話を聞いた。
木原那菜/木原恵菜(高田商業)インタビュー
――G④-0で初戦を勝利しました。
恵菜 昨年は団体の出場(16強)で個人戦は初めて。初めは足が動かず、スマッシュミスが多くなっていましたが、声はいつも以上に出ていました。
那菜 インターハイなのでどこの学校も同じくらい強い。向かっていく気持ちで戦いました。
――双子ペアならではの利点は?
恵菜 私が前に立っていて、今のボールはこっち、次のボールはこっちに打つと思うと、その通りに打ってくれます。ポジションにすぐ入れるのでやりやすいです。
那菜 ずっと組んでいますが、前衛(恵菜)の得意なボールが分かる。前衛を生かす配球で、2人で一本のプレーができます。
――それぞれの得意なプレーを教えてください。
恵菜 身長を生かして、相手の中ロブも取れますし、例えボールを触らなくても、相手にプレッシャーを与えられます。
那菜 相手の嫌なところを攻めることができます。ここ、というときに、前衛の足元を狙ったり、サイドを攻めて、決めきる確率が高いところです。
写真◎井出秀人 取材・文◎内田麻衣子