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【インハイ】地元でのインハイに燃えた藤原舜貴/谷口愛治(伊勢工業)「もっといい試合ができたんじゃないか」

3年生の藤原舜貴(伊勢工業)。卒業後は就職し、ソフトテニスは「迷っているが、続けたい」

7月30日(月)から8月6日(月)にかけて、ソフトテニスのインターハイが三重県鈴鹿市で開催されている。8月4日は男子318組がエントリーした個人戦が行われており、5日までの2日間で優勝を争う。

三重高の独占を許さず

三重の高校男子ソフトテニスといえば、今年でインハイ団体戦に37年連続出場となった三重高の実力が突出している。個人戦も同県からの出場8ペア中7ペアを三重高が占めているが、独占を許さなかったのが、伊勢工業の藤原舜貴/谷口愛治。県予選でベスト8に入り、地元インハイの出場権をつかんだ。

藤原/谷口は初戦の2回戦で、山崎凌/半田蓮斗(広島・尾道)と対戦。試合前の乱打で藤原のラケットのガットが切れるアクシデントもある中で始まった一戦は、序盤から押され気味の苦しい展開となった。藤原がバックでのストレートパスでポイントを奪う場面もあったが、流れは変わらず。一気に0で押しきられ、初戦敗退となった。

たくさんの応援団が詰めかける中で、地元でのインハイに燃えた。悔しさをにじませながらも前を向く2人に試合後、話を聞いた。

「今回の経験を生かしたい」(谷口)

――地元でのインハイ、初戦敗退となりました。

藤原 たくさん応援にも来てもらったのですが、練習でやってきたことができず、不甲斐ない試合になってしまいました。1ゲームでも取りたかったのですが…悔しいです。相手の後衛とラリーをして、長い試合を意識していましたが、うまくできませんでした。

谷口 最初は横の動きでボレーをしようと思っていたのですが、ロブでかわされてしまい、縦の動きに変えたのですが、それもうまくいきませんでした。やりたいことをやらせてもらえず、相手の方が先を考えて戦っていたと思います。

――緊張しましたか?

藤原 はい。すごく緊張しました。

谷口 自分もすごく緊張していました。

――地元でのインハイを意識したのは?

藤原 高校に入ってからです。出場することが目標でしたけど…もっといい試合ができたんじゃないかと思います。時間がたって、だんだん悔しくなってきています。

――藤原選手にとって、谷口選手はどんな前衛でしたか?

藤原 自分が先輩なんですけど、指示も何も出せないので…後輩ですが指示もしてくれる。自分が足を引っ張ることも多かったので、感謝しています。

――谷口選手にとって、藤原選手はどんな後衛でしたか?

谷口 粘り強くプレーを続けてくれて、戦う前にも声を掛けてくれました。

――藤原選手は卒業後もソフトテニスを続けますか?

藤原 卒業後は就職します。まだ迷っていますが、続けたいと思っています。

――谷口選手は来年のインハイに向けて、どんなことをやっていきたいですか?

谷口 今回の経験を生かして、自分が相手の先を読んで、ポイントを取れるようになっていきたいです。

谷口愛治


取材・文・写真◎石倉利英 写真◎川口洋邦(プレー)

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