決勝は0ー2からの3本回し
8日の朝一番に行われた準々決勝で、日本体育大がインカレ6連覇中の王者・早稲田大に③ー1で勝利。「『打倒・早稲田』を掲げてきた」という日体大は、個々の力で上回る早稲田大を圧倒し、チームの勢いを見せた。
その日本体育大は、決勝でも明治大に対して2勝し、追い詰めたが、明治大はここから昨年の個人戦覇者の本倉健太郎/丸山海斗が3勝を挙げて、大逆転。インカレの大学対抗で採用されている「せんめつ戦」(1チーム3組による対抗戦で、片方が3組敗退するまで試合が行われる方式)ならではの逆転劇で頂点に立った。
「自分は器用じゃないから、気持ちが一番。気持ちが入るといいプレーができる」という本倉は、次々に強烈なカウンターショットを決めていき、これには日体大の対戦ペアも思わず苦笑いするしかないほど。また、前衛の丸山は、「劣勢でも、焦ることなく冷静にプレーできた」と、連戦にも涼しい表情だった。
2人は9日からの選手権(ダブルス)では、連覇をかけての戦いがスタート。「気持ちで負けずに、早稲田を破って連覇したい」(丸山)、「今年は向かってこられると思うので、自分から向かっていけたら」(本倉)と選手権への意気込みを語った。
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3本回しで明治の初優勝を決めた本倉健太郎(左)/丸山海斗
初優勝に沸き、同校OBの北本英幸コーチを胴上げする明治メンバー
キャプテンの丸岡俊介は「去年が2位で、優勝まであと一歩だった。OBの皆さんからも長く優勝を期待する声があったので、本当にうれしいです」と初優勝の喜びを語った
決勝
明治大 ③ー2 日本体育大
▶︎一次戦
北本達己/米澤 要 0ー④ 橋本旭陽/星野雄慈
丸岡俊介/金子大祐 0ー④ 川崎浩希/山本貴大
本倉健太郎/丸山海斗 ④ー0 原口峻一/川上史弥
▶︎二次戦
本倉健太郎/丸山海斗 ④ー3 橋本旭陽/星野雄慈
▶︎三次戦
本倉健太郎/丸山海斗 ④ー1 川崎浩希/山本貴大
取材・文◎田辺由紀子 写真◎矢野寿明