大学生の頂点を決めるインカレが8月7日から岡山県の浦安総合公園テニスコートをメイン会場に開催されている。男子選手権(ダブルス)は、9日、10日の2日間行われ、男子は決勝の早稲田対決を制して、安藤優作/内田理久(早稲田大)が頂点に立った。4年の安藤は3年ぶりの優勝、2年の内田は初優勝。
決勝は早稲田の同士討ち
9日の5回戦で、アジア競技大会日本代表の船水颯人/上松俊貴(早稲田大)が敗れる波乱があったが、安藤/内田と昨年準優勝の長尾景陽/松本倫旺が順当に勝ち上がり、早稲田勢が決勝の舞台を独占した。
安藤/内田は、準々決勝でディフェンディングチャンピオンの本倉健太郎/丸山海斗(明治大)に⑤−1で勝利。「チャレンジャーの気持ちで」(安藤)、「気持ちで負けないように」(内田)と臨んだ積極的なプレーが功を奏し、ここから勢いに乗った。
決勝では互いに手の内を知り尽くした相手だけに、ファイナルの激戦に。どちらに転んでもおかしくなかった内容だったが、「4年生の安藤さんに勝たせたい」という内田の思いと、「最後は4年生の意地もあった」という安藤の気持ちが上回り、ファイナル終盤で連続得点。最後は安藤がフォアハンドのストレートを決め、両手を突き上げた。
なお、ベスト4には、明治大の北本達己/齋藤大樹、関西大の阪本崚/大橋和生が入った。北本、阪本、大橋は1年生、齋藤は2年生と、フレッシュな力も台頭した。
男子ダブルス
▶︎決勝
安藤/内田(早稲田大) ⑤−4 長尾/松本(早稲田大)
▶︎準決勝
安藤/内田(早稲田大) ⑤−0 北本/齋藤(明治大)
長尾/松本(早稲田大) ⑤−1 阪本/大橋(関西大)
取材・文◎田辺由紀子 写真◎矢野寿明