【インカレ】シングルスは船水颯人が3連覇! 早稲田大は上松が準優勝でワンツーフィニッシュ
シングルス2日目:インカレ2018◎8/7-8/11岡山県・浦安総合公園テニスコート、岡山県総合グラウンド南テニスコート、岡山県備前テニスセンター
8月7日から岡山県の浦安総合公園テニスコート、岡山県総合グラウンド南テニスコート、岡山県備前テニスセンターで開催されてきたインカレが8月11日に幕を閉じた。最終種目となったシングルスは11日、浦安総合公園テニスコートで行われ、男子は船水颯人(早稲田大)が3連覇を果たした。
船水が男子史上2人目の3連覇
早稲田大のキャプテンを務める船水颯人が、最後は意地を見せた。「準々決勝まではプレッシャーを感じて思うようなプレーではなかった」という船水だが、準決勝で本倉健太郎(明治大)をG④−1で退け、「徐々に感覚が良くなってきた」と手応えを得て、決勝へ。
その決勝は、昨年準優勝の星野雄慈(日本体育大)を破って勝ち上がった上松俊貴(早稲田大)との同校対決となった。ダブルスのペアでもある2人は、ともに8月末から行われるアジア競技大会に参加する日本代表で、レベルの高いシングルスゲームを見せた。
立ち上がりは上松が2ゲームを先取。酷暑の中の連戦で、上松は「足がつっていた」という状態だったが、深く強力なショットから早めに攻撃を仕掛け、船水を前後に揺さぶった。
しかし、船水はこのパターンを我慢強くしのぎ、勝負どころでは両サイドから強烈なパッシングショットを決めて、追いつく。G2オールからは上松のスマッシュを強打で打ち返すスーパープレーなども見せ、突き放した。
インカレの幕開けとなった大学対抗戦で準々決勝で敗れ、連覇が6で止まった早稲田大だが、続くダブルスとシングルスでは、どちらもワンツーフィニッシュ。キャプテンの船水は「僕自身、3冠して終わりたかった」と大会を振り返り、特に大学対抗戦での悔しさは晴れることはないが、それでも最後は、その存在の大きさを示した。
3連覇は男子史上2人目。1人目は第6回大会の昭和38年から昭和40年に中央大の石川恵脩が達成。女子も、歴代に2選手が3連覇を果たしている。
男子シングルス
▶︎決勝
船水颯人(早稲田大) ④−2 上松俊貴(早稲田大)
▶︎準決勝
船水颯人(早稲田大) ④−1 本倉健太郎(明治大)
上松俊貴(早稲田大) ④−3 星野雄慈(日本体育大)
取材・文◎田辺由紀子 写真◎矢野寿明