8月7日から岡山県の浦安総合公園テニスコート、岡山県総合グラウンド南テニスコート、岡山県備前テニスセンターで開催されてきたインカレが8月11日に幕を閉じた。11日、浦安総合公園テニスコートで行われた女子シングルスは、梶尾明日香(立命館大)が初優勝を果たした。
「1ポイントでも多く取りたいという思いだけ」(梶尾)
2年生の梶尾明日香は、準々決勝では笠井佑樹(日本体育大)、準決勝では尾上胡桃(日本体育大)を破る快進撃。本人いわく「今まで勝ったことのない選手たちばかり」という対戦相手に、無欲で向かっていくプレーが、勝利につながった。
アジア競技大会日本代表の尾上との準決勝では、スピードのあるストロークで攻める尾上に対し、カットやつなぐラリーでしのぎ、チャンスには前へ詰めてハイボレー。守備と攻撃の絶妙なバランスが、尾上のリズムを崩したと言っていい。
決勝は菊地はづき(東京女子体育大)にG④−1。厳しいコースを攻め、タフマッチの連戦で最後は足が止まった菊地を圧倒した。
全国大会初タイトルに、「強い相手に1ポイントでも多く取りたいという思いだけだった。向かっていくだけと思ってプレーしていた」と梶尾。試合後は「実感はまだ湧きません」とはにかんだ。
敗れた菊地も「最後のインカレなので入賞したいとは思っていたけど、ここまで来られるとは思っていなかった。ただ、終わり方がちょっと悔しい。もう一度、4年生をやり直したいと思うくらい」とおどけた笑顔を見せた。
女子シングルス
▶︎決勝
梶尾明日香(立命館大) ④−1 菊地はづき(東京女子体育大)
▶︎準決勝
菊地はづき(東京女子体育大) ④−0 黒田奈穂子(日本体育大)
梶尾明日香(立命館大) ④−3 尾上 胡桃(日本体育大)
取材・文◎田辺由紀子 写真◎矢野寿明