アジア大会のソフトテニス競技は8月30日、パレンバンのJSCテニスコーで大会3日目に入り、ミックスダブルスが行われた。
林田リコ/上松俊貴はこの日の初戦、L・CHAIWIT/B・THATDAO(タイ)に0で快勝すると、準決勝ではキム・キソン/ムン・ヘギョン(韓国)にG3-⑤で敗れ銅メダルが決まった。増田健人/黑木瑠璃華は準々決勝で余凱文/鄭竹玲(台湾)にG2-⑤で敗れ、8強で終わった。
上松が悔やむのは第1ゲームを落として勢いに乗れなかったことと、G1-3とされてから2ゲームを連取してタイに戻したが、「その次のゲームを失ったのが痛かった。相手は大切なポイントをきっちりと奪ってきた」と振り返る。相手に崩されて敗れたというよりは、自らのミスも重なり、気付けば最後までリードを許していた。主導権を握れば、2人の攻撃力がもっと生きたかもしれない。
林田も同じ気持ちだった。「(サービスを)入れにいってしまった。攻め方にも後悔があり、やり残して終わって感じです」
それでも若い2人は明日からの団体戦を見据える。「金メダルを狙える可能性があっただけに、悔しいほうが大きいです。男子はまだこの銅メダルしかないので、必ず団体戦で金メダルを持って帰りたい」と上松俊貴が話せば、林田は「(アジア大会が)どんな感じなのか分かりました。勝負できる舞台だと思うので、先にリードして勝ちたい」と、今日の敗戦を無駄にはしないつもりだ。
●ミックスダブルス決勝トーナメント
準々決勝 増田健人/黑木瑠璃華 2-⑤ 余凱文/鄭竹玲(台湾)
準々決勝 林田リコ/上松俊貴 ⑤-0 L・CHAIWIT/B・THATDAO(タイ)
準決勝 林田リコ/上松俊貴 3-⑤ キム・キソン/ムン・ヘギョン(韓国)
文◎福田達 写真◎小山真司