アンダー世代のトップ選手が集い、男女のカテゴリー別にダブルスとシングルスで頂点を争う『JOC杯ジュニアオリンピックカップ第25回全日本ジュニア選手権大会』が、9月15日に広島県広島市の広島翔洋テニスコートで開幕した。
U-20(20歳以下)、U-17(17歳以下・中3~高2)、U-14(14歳以下・~中2)で、全国大会の上位選手および日本連盟推薦選手がエントリー。初日は男女各カテゴリーのシングルスの予選リーグおよび決勝トーナメントの一部が行われ、それぞれ8強が出そろった。
U-17女子の長谷川は3戦パーフェクト
この日の広島市内は天候が安定せず、強い日差しが照りつけたかと思えば、雨で中断する時間帯もあったが、予選リーグを5ゲームマッチ、決勝トーナメントを7ゲームマッチで行って日程を消化した。
貫録を見せたのは、先日のアジア大会で活躍した上松俊貴(早稲田大)と、林田リコ(東京女子体育大)。それぞれU-20で出場し、上松は今年のインハイ2冠の林湧太郎(高田商業高)と、大友駿(中京高)を、ともに1で下して決勝トーナメントへ。根本大地(明治大)も1で撃破し、8強に駒を進めた。
林田は今年のハイジャパダブルス優勝の木瀬晶絵(須磨学園高)を1、2017年のインハイ個人戦決勝で優勝を争った原口美咲(中村学園女子高)をファイナルで下し、8強入りを決めている。
このほか、U-20男子で地元・広島のNTT西日本の広岡宙が、2試合とも0勝利で予選リーグを通過。U-17女子では今年のインハイ個人戦準Vの長谷川憂華(山陽女子高)が、4人で争った予選リーグで3試合とも0勝利という、素晴らしい内容で勝ち上がった。
一方、昨年この大会のU-20女子シングルスで優勝している貝瀬ほのか(ヨネックス)は、島津佳那(東京女子体育大)に敗れて予選リーグで姿を消している。
明日16日は各シングルスのベスト8以上を行い、その後にトーナメント方式でダブルスが行われる。ダブルスも、上松と内田理久(早稲田大)、今年のインハイ個人戦優勝の下原凉太と林(高田商業高)が出場するU-20男子、昨年、67年ぶりに高校生ペアで皇后杯を制した林田/宮下こころ(明治大)が出場するU-20女子など、各カテゴリーに注目ペアが出場するだけに、見逃せない戦いが繰り広げられそうだ。
取材・文◎石倉利英 写真◎江見洋子 協力◎広島県ソフトテニス連盟