ソフテニ姉さん(@yuritenigon43)への質問を募集しています! softtennis.mag@bbm-japan.com まで(件名「姉さんに相談」、本文に相談内容、年齢or学年、ペンネームを書いてください)。中高の部活生はもちろん、大人のプレーヤー、先生からの質問もOK! すべての質問に答えられるかは分かりませんが、なるべくみなさんのお悩みに寄り添っていきたいと思います!
社会人のクラブでソフトテニスをして3年、30代の女性です。
クラブは20-70代と年齢も、レベルもまちまち。
私はとっても下手で、みなさんに迷惑かけているのは重々承知の上、なんとかうまくなりたいと練習してきました。
先日クラブの飲み会があり、その席である60代の男性から、
「下手だから乱打などはみんなが打ったあと練習しなさい。試合に出るのも、本来組んでくれる後衛はいない。レベルは0以下、みんな迷惑してる」などと強く言われてしまい、心から傷つき、あんなに楽しみだった練習も、ソフトテニスも辛くなってしまいました。
ほかのチームメートは「気にしなくていい」と言ってくれたのですが、受けたダメージを拭い去ることができません。下手なことは事実なので言われても仕方ないと思うのですが、下手なことを理由に練習や試合への参加を否定されてヘコみました。ほかに練習できる場所もないのでやめたくないのですが、あまりにキツく言われたので顔を合わすのもつらいです。
どう乗り越えるべきかアドバイスがあればお願いしたいです。
トチさん(仮名)
自分が嫌な気持ちになったことを少し置いて…
ご相談ありがとうございます! これはとてもとてもつらい出来事ですね…。読んでいて、私も悲しい気持ちになりました。うまく答えられるか分からないのですが、改善できる点がないか探してみますね。
まず、お話に出てきた60代の男性は、リーダーもしくはチームの中心にいる、プレーが上手な方でしょうか。言われた言葉から、ちょっとプライドの高い目上の方なのかなと感じました。
傷ついた気持ちを考えると、その方と上手くやる方法よりも、「傷つける迷惑行為! 撃退!」と考えていたのですが…。どうせならこれをトチさんの上達チャンスに変えてみる方法はないだろうか、と考えてみました。いわゆるピンチをチャンスに! というやつです。
ではまず、自分が嫌な気持ちになったことを少し置いておいて、相手の良いところがないか見つけてみましょう。チームの中心で活動されているということは、きっと何かポジティブな理由があるはず。プレーの良いところでもOKです。
少しだけ勇気を出してチャレンジしてみる
そして「下手」と言われたままでは、具体的に何をどうすれば上達すべきか分からないので、一歩踏み込んでヒントをもらいましょう。
「○○さん、この間はアドバイスありがとうございました。お話しを聞いて、私は△△ができていないと自分で思ったのですが、○○さんはすごく上手ですよね。(○○さんの指導力はすごいですよね)。時間がある時に少しでも大丈夫なので、△△について教えてもらえませんか?」
この言葉のポイントは
・怒られたことをアドバイスという言い方に転換する。
・自分で悪いところを見つめてみた、という反省と勇気を示す。
・「○○が上手い」「○○がすごい」と褒めて伝えることで、相手の心を穏やかにする。
・具体的に上達する方法を教えてもらう。
チームに行くのもつらい…と言われているので、この行動はとても勇気がいることだと思います。でも、トチさんはこうしてお悩み相談もくれましたし、とても勇気のある方だと感じています。このまま、チームを去ってしまうのは心のしこりになってしまいそうなので、少しだけチャレンジしてみると後悔を残さず進めるのでは? と思いました。
それに、厳しいことを言う目上の方の中には、一度懐(ふところ)に入ることができれば面倒をよく見てくれるということもあります!
それでも批判してくるようならチームを去る決断を!
もし、トチさんが勇気を示しても、その男性からの冷たい言動が続くようであれば、残念ですが、チームを去っても良いのかな…と思います。
社会人のクラブチームは、普段は違う仕事をしていたり、違う場所で生きる人たちとも出会える貴重な場ですよね。テニスを通した新たなコミュニティーの中で、良い刺激をもらえる人生を豊かにする素敵なツールだと思います。
勝ち負けや上手い下手にとらわれず、そこに価値を見いだせるチームに進化してくれるといいですね。
トチさん、全力で応援してます!
そしてチームの皆さんにも!
日々アップデートしていきましょう!
ファイトファイトー!!
最後は練習中によく言っていた掛け声で締めてみました(笑)。
文◎ソフテニ姉さん(本山友理)
本山友理
長崎県生まれ。身長170cm、右利き、前衛。精道中→中村学園女子高→法政大。中学からソフトテニスを始め、高2時にインターハイ個人出場&選抜8強、高3時にインターハイ個人出場&団体8強。大学在学中からモデルとしてキャリアをスタートし、現在はパラスポーツを盛り上げる活動をしている。