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林田/柴田、徳川/黑木のヨネックスペアが初V

男子優勝の林田/柴田(ヨネックス)

 1月27日(日)に『ルーセントカップ第59回東京インドア全日本大会』が駒沢体育館で行われ、男子は林田和樹/柴田章平(ヨネックス)、女子は徳川愛実/黑木瑠璃華(ヨネックス)のヨネックス勢がともに初優勝を果たした。

「向かっていくだけだった」(柴田)

 予選リーグは選手による抽選で決定。男子、女子ともAブロックにアジア大会の日本代表メンバーが集まった。男子のAブロックを抜け出したのは昨年チャンピオンの船水颯人/上松俊貴(早稲田大)で丸中大明/長江光一(NTT西日本)、増田健人/九島一馬(和歌山県庁/ミズノ)を撃破。Bブロックは安藤優作(早稲田大)の途中棄権もあり、林田和樹/柴田章平(ヨネックス)が2勝で決勝へ。

 男子決勝は林田/柴田がちょうど1週間前に初対戦して、敗れた船水/上松に雪辱した。序盤から船水/上松のファーストサービスが入らない。カットサービスから展開を作るはずの2人にとっては誤算のひとつだった。一方、林田/柴田はミスが少なく勢いに乗る。「強気で攻めることがテーマで、向かっていくだけだった」と柴田。2人の長所が存分に出て、終始リズムよく展開したヨネックスペアがG⑤-1と圧倒して優勝を手にした。敗れた船水も「相手の精度が上だった」と完敗を認めた。

大坂なおみの活躍に刺激

 女子Aブロックで波乱が起こった。ここ3シーズンのインドアシーンで無敗だった高橋乃綾/半谷美咲(どんぐり北広島)が徳川愛実/黑木瑠璃華(ヨネックス)にファイナルで敗れて姿を消した。昨年決勝の再現となった第1戦では林田リコ/宮下こころ(東京女子体育大/明治大)を1で圧倒したが、徳川組にはG3-2からまくられ、3連覇の夢がついえた。Bブロックは社会人女王の中川瑞貴/芝崎百香(ナガセケンコー)が中川の強打と芝崎のネットプレーでポイントを重ね、中川は3年ぶりの決勝に駒を進めた。

 徳川/黑木vs中川/芝崎の決勝は一進一退の展開に。G2オールから中川組がリードするも、「攻めてもフォローされた」と中川。徳川/黑木が再三、波状攻撃をしのいで黑木のネットプレーが炸裂する。3ゲーム連取して徳川/黑木が初優勝を決めた。「2人で目標にしていた大会。結果を残せてうれしい」と徳川。2人は前日に全豪オープンで日本人初優勝に輝いた大坂なおみの活躍を見ていたという。「ミスから気持ちを切り替える姿が印象的だった」(黑木)、「しっかり鼓舞して盛り上げているところを見習いたい」(徳川)と大いに刺激を受けていた。

●男子決勝
林田/柴田(ヨネックス)⑤-1船水/上松(早稲田大)

●女子決勝
徳川/黑木(ヨネックス)⑤-3中川/芝崎(ナガセケンコー)

女子優勝の徳川/黑木(ヨネックス)

男子準優勝の船水/上松(早稲田大)

女子準優勝の中川/芝崎(ナガセケンコー)

写真◎井出秀人 取材・文◎福田達、内田麻衣子

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