日本リーグの下位2チームと、日本実業団リーグの上位2チームによる総当たり戦の日本リーグ入替戦。男子は3戦全勝の福井県庁が1位で日本リーグへの初参戦を決め、日本リーグ7位の京都市役所は2位で辛くも日本リーグ残留を決めた。
中本/鈴木、品川/早川に隙なし!
2018年福井国体での活躍を期待され、ここ数年、全国トップと争うための強化が進められてきた福井県庁が前評判通りの強さで日本リーグへの初参戦を決めた。
初日、1番・中本圭哉/鈴木琢巳、2番・阿部智貴、3番・品川貴紀/早川和宏のオーダーで、日本リーグ7位の京都市役所を3-0で退ける。中川俊幸監督はこの古豪を「もっとも警戒していた」と話したが、頭ひとつ抜けた強さを見せつけた。
2日目の10日、アキムとの戦いにも同じオーダーで臨むと、前日同様3-0で破って、一番乗りで日本リーグ昇格が決定する。日本実業団リーグでは敗れていた川口市役所には、阿部がストレート負けしたが、品川/早川は川合翔二/渡辺秀幸にG④-0、中本/鈴木は松本佳史/菅野創世にG④-1の圧勝。2本のダブルスは3試合すべてを2ゲーム以下で終わらせ、福井県庁の揺るぎない強さとなっていた。
そのせいか1位決定の瞬間も福井県庁に弾けるような笑顔はなし。「あくまでここは通過点ですから」と主将の品川がいえば、中川監督は「日本実業団リーグのとき、川口市役所には負けましたが、あのときは国体の疲れで早川が腰を痛めていたので…。今回は自信がありました」と事情を明かした。
来季の日本リーグに向け、指揮官は「まずは残留が目標」と謙虚さを崩さなかったが、上位へ食い込める存在として暴れまわることが期待される。
なお、最終戦を1勝1敗で迎えた京都市役所は最終戦でアキムに勝って残留を決めた。主軸の橋本隆文らを地元での業務で欠く中、花田直弥、東司という“アラフォー”世代が要所で奮闘し、降格の手前でしっかり踏みとどまった。
▼男子結果
1位:福井県庁(実業団リーグ2位) 3勝⇒日本リーグ昇格
2位:京都市役所(日本リーグ7位) 2勝1敗⇒日本リーグ残留
3位:川口市役所(実業団リーグ2位) 1勝2敗⇒実業団リーグ残留
4位:アキム(日本リーグ8位) 3敗⇒実業団リーグ降格
取材・文◎鈴木快美 写真◎矢野寿明