日本、韓国、中華台北、モンゴルの4か国から男子134チーム、女子48チームがエントリーした今年のアジアカップひろしま国際大会は、3月10日に最終日が行われ、男子は地元のNTT西日本が4連覇、女子はヨネックスが2連覇を果たした。
この日はあいにくの天候の中での開催となったが、選手たちは冷たい雨の影響を物ともせず、迫力満点のプレーを連発。新シーズンの到来を告げるのにふさわしい熱戦が数多く繰り広げられた。
NTT西日本αが準決勝で韓国の利川市廰に敗れ、惜しくも同チームによる決勝はならなかったNTT西日本だが、決勝ではその利川市廰に対し持ち味のアグレッシブなテニスを存分に披露。村田匠とルーキー林湧太郎のペアがG④-2で先勝すると、丸中大明/長江光一もキム・ヒョンジュン/イ・ヒョンゴンとの激しい打ち合いを制し、②-0で優勝を決めた。
一方、ヨネックスと東芝姫路の顔合わせとなった女子決勝は、3面展開で行われる中、ヨネックスが序盤から優勢に試合を展開。最後は貝瀬ほのか/黒田麻衣がG3-1で迎えた第5ゲームを長いデュースの末に奪取し、昨年に続いてのタイトルを手にした。
なお、長らくトップレベルで活躍してきた水澤悠太が、この大会を最後に引退。親交の深い船水颯人が同じNTT西日本αの一員としてプレーした他、現役時代に何度も激闘を繰り広げた篠原秀典とキム・ドンフンがそれぞれ日体大とNH農協銀行(韓国)の監督として対戦するなど、トピックスも満載の大会となった。
取材・文◎直江光信 写真◎佐々木萌