3月28日、愛知県豊田市のスカイホール豊田で第44回全日本高校選抜が開幕した。初日は1回戦すべてと、2回戦の途中までを消化。最後まで競った試合が多く、敗れても貴重な経験となった。
男子では、地元愛知の大同大大同が岡山理大附を②-1で破った。1番を0-4で落とすも、2番を4-0とすると、最後はファイナルの激闘を1年生の前衛・安井碧葉が決めて3回戦に進出した。
「最後は決めて、ミスしての繰り返しでしたが、選手たちにとってはいい経験になりました。ベスト8に入りたい」と大同大大同の井口雅之監督は明日の戦いに期待を込める。
女子は初めて関東王者として臨む埼玉平成(埼玉)が明豊(大分)との3番勝負のファイナルを粘り勝った。最後は劣勢な場面もあったが、しのいで、白星を引き寄せた。
「最初を落として2番で赤川友里奈/小林さくらが流れを変えてくれた。大きな舞台で、せっかく関東の1番として戦えるので、これをいい経験にしてくれれば」と埼玉平成の今村昌司監督。
敗れた明豊も手応えはあるはずだ。昨年、全員1年生で戦った経験が生きてきた。「3番も最後は敗れましたが、形になりつつあります。まだ少し気持ちの差がある」と吉良洋介監督。
明日29日は、2回戦の残り試合でシード校も登場して、8強まで決まる。
男子結果
●1回戦
新田②-1熊本工
長野俊英0-③高崎商
神辺旭②-1学法石川
美濃加茂②-1和歌山北
●2回戦
三重③-0旭川実
霞ヶ浦②-1都城商
尽誠学園③-0駒大
鹿児島商②-1宇都宮短大附
岡崎城西③-0東福岡
秋田北鷹0-③能登
大同大大同②-1岡山理大附
文徳②-1市尼崎
大牟田0-③とわの森三愛
松江工③-0明徳義塾
木更津総合②-1高岡商
▼女子結果
●1回戦
金沢学院1-②福知山成美
とわの森三愛0-③熊本中央
就実③-0焼津
相洋②-1八戸工大一
- 2回戦
札幌龍谷学園②-1国本女子
熊本工0-③東北
須磨学園②-1脇町
京都光華②-1浜松商
延岡学園0-③羽黒
明豊1-②埼玉平成
白鷗大足利0-③山陽女子
盛岡誠桜1-②尽誠学園
文大杉並③-0高岡西
大村1-②豊田大谷
中村学園女子②-1修大附鈴峯
取材◎福田達 写真◎矢野寿明