昨年のこの大会でベスト8進出を果たした鶯谷(岐阜)。今回は大会最終日の準々決勝で京都光華(京都)に勝利し、選抜で初の4強入りとさらにステップアップを遂げた。準決勝でも文大杉並(東京)を相手に3番勝負まで持ち込むなど健闘。その試合の1番で勝利を挙げた大将ペアの河村笑花/永田玲奈に、試合後の感想を語ってもらった。
団体戦を戦う上でのチームとしての雰囲気作りはよかった
――文大杉並と堂々と渡り合いました。
河村 自分たちより格上の学校なので、挑戦する気持ちで臨みました。1番の役割を果たすことができたのはよかったと思います。
永田 昨日の自分の課題を修正することだけを考えていて、それを修正できてよかったです。
――大会全体のパフォーマンスを振り返っての感想は。
河村 今までならこういう戦い方をされたら負けていたなという相手にも、最後まで粘り切って勝てたり、成長した部分があったと思います。そこを今後に活かしていきたいです。
永田 2日間ともペアとみんなの応援に助けられたので、この経験を今後に活かしていきたいです。
――去年ベスト8に入って、注目される存在になったと感じることはありましたか。
河村 いえ、自分たちは弱い学校だと思っているので。
永田 まだまだ力はないです。今回はたまたまです。
――チームとして、今大会でよかったと思うところは。
永田 昨日出たチームとしての課題に取り組もうと言っていて、今日の1試合目の京都光華戦の後、コーチから『まだまだだね』と言われていたのですが、文大杉並戦ではよくなったと思うので、そこは収穫だと思います。具体的には、団体戦を戦う上でのチームとしての雰囲気作りです。
――逆に、今大会で見つかった課題は。
永田 向上心。もっとできる、もっとがんばるという気持ちを持つことだと思います。
――ベスト4まで来て、日本一との距離感がつかめたのではないですか。
永田 そんなに簡単じゃないと思いますが、それがわかったのは、収穫だと思います。
――夏に向けて、今大会の経験をどう活かしていきたいですか。
永田 チームの課題を春のうちに克服して、まずはインハイへの切符を取って、後悔のないように全員で戦いたいです。
河村 今の状態に満足せず、常に危機感を持って練習に取り組んでいきたいです。
取材・文・写真◎直江光信