2月のアゼリアカップ、3月の全国私学大会に続き、選抜も13年ぶりの優勝。2019年のインドア3大会を完全制覇した就実で、光る活躍を見せたのが、キャプテンの石井美々花と吉本珠李のペアだった。
アゼリアカップではチームが優勝する一方で、自分たちは3勝2敗と苦しんでいたが、今大会は6戦全勝、うち4試合は0勝利という素晴らしい内容で、仲間たちに勢いをもたらした。涙と笑顔で日本一の喜びに浸った2人に試合後、話を聞いた。
応援団に勇気をもらった
――13年ぶりの優勝です。
石井 ずっと怒られていたんですけど、全部乗り越えて…(※横で涙が止まらない吉本を見やって)最後まで一致団結できました。先生に恩返ししようという気持ちが、みんなにあったので…(※石井も涙ぐむ)勝てました。
吉本 練習でもずっと打てなくて、スランプで…(涙)。アゼリアも私学も勝てなくて、みんなに迷惑をかけて…(さらに涙)。準決勝でもマッチを握られて(vs三重。1-0の2番で出て、G2-3の第6Gに2回、マッチのピンチがあったが乗り越えた)、負けるかと思って…(もっと涙)。でも後ろで「みんながついてる」とか言ってくれて…よかったです!(泣笑)
石井 よかったなあ!(泣笑)
――石井さんはキャプテンとして、やってやろうという思いがあったのでは?
石井 ずっと1年生が勝ってきて、悔しい思いもありました。この選抜ではキャプテンとして、しっかりしなければいけないと思っていたので、1番手として勝ち切れてよかったです。
――吉本さんは、負けも多かったアゼリアカップから、どんなことが修正できましたか?
吉本 ストロークが全部甘くなっていて、自分の持ち味のカットも全然できていませんでした。この大舞台では思い切って自分のプレーをしようと考えていたので、それができたのがよかったです。
――団体戦の優勝は、特別な感慨があるのではないですか?
石井 選手も頑張りましたけど、後ろにいる応援団も頑張っていました。モチベーションを高める動画もたくさん作ってくれて、勇気をもらったんです。
――最高ですね!
石井 はい、最高です!
吉本 最高!(泣笑)
取材・文・写真(2ショット)◎石倉利英 写真◎矢野寿明