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【春全小】小学生1550人が参加! 6種目でチャンピオンが誕生

男子6年生シングルス優勝:國松樹人(新潟・小千谷市ジュニア)

 各都道府県で推薦された小学生を中心に1550名が集まり、男女6年シングルス、5年ダブルス、4年以下ダブルスの6種目で頂点が争われた第18回全国小学生。シングルス4名、ダブルス5組による予選リーグ戦のあと、各順位別トーナメントを実施し、チャンピオンを決定した。

 男子6年シングルスを頭一つ抜ける強さで制したのは、昨年、春夏の小学生大会を連覇した國松樹人(小千谷市ジュニア)。昨夏の全日本小学生大会後、今大会のタイトルを見据え、シングルスのみに練習をしぼり、頂点を狙ってきた。

 監督として指導にあたる父の國松正樹さんは、「夏と春で勝つためにピークを作って1年やってきた」と打ち明け、國松は「将来はシングルスも強くなって、僕も船水颯人さんみたいにプロ選手になりたい」と夢を口にした。

 昨今、国際大会でシングルスの比重が高くなっていることも、約半年間、國松がシングルスだけに集中してきた理由だった。

 父の指導を受けて頂点に辿りついたという点では、高嶋雅弥と組んだ男子5年ダブルスの大門登馬も同じだ。大門の父は中央大に在学した1998年、インカレを制した大門俊彦さん。くしくも大門/高嶋が優勝を決めた“2番コート”は、俊彦さんが大学王者になったコートと同じだった。

そんな経緯もあり、「お父さんが優勝したコートなんだから絶対イケる」という俊彦さんの言葉に背中を押された2人は、決勝戦では昨年4年生以下で勝った石川智弘/吉松駿佑(豊川ソフトテニス協会)をG④-1で突き放し、今大会で初優勝を飾った。

「勝ててうれしいです」と話した大門は、うれしそうに父と2番コートを背に記念写真を撮っていた。

 また偉業を遂げたのは女子5年ダブルスで初の4連覇を成し遂げたのは前川愛生(明石ジュニア)だ。2016、2017年大会は、いとこの中谷さくらと頂点に立ったが、ここ2年はさくらの妹・ももこと組み、金字塔を打ち立てた。

 前川は「プレッシャーはあったのですが、勝ててうれしい」と明るく語り、「夏も勝ちたいです」と決意表明していた。

 各部門の上位入賞者と優勝者写真、決勝トーナメントの結果は下記の通り。

■男子6年生シングルス

優勝:國松樹人(新潟・小千谷市ジュニア)

準優勝:小山寛晴(埼玉・鳩ケ谷ジュニア)

3位:川崎康平(宮崎・清武ジュニアC)、片貝匠(群馬・前橋JTC)

■女子6年生シングルス

優勝:柴田凛(京都・福知山ジュニア)

準優勝:比留間ほの香(東京・世田谷ジュニア)

3位:濱口芽花(三重・北浜クラブ)、竹口陽菜(石川・能登スポ少)

女子6年生シングルス優勝:柴田凛(京都・福知山ジュニア)

■男子5年生ダブルス

優勝:大門登馬/髙嶋雅弥(茨城・MCD)

準優勝:石川智弘/吉松駿佑(愛知・豊川ソフトテニス協会)

3位:久田遼/加藤裕哉(愛知・半田球友クラブ)、笹川慈瑛/髙橋憐依(新潟・巻ジュニア)

男子5年生ダブルス優勝:大門登馬/髙嶋雅弥(茨城・MCD)

■女子5年生ダブルス

優勝:前川愛生/中谷ももこ(兵庫・明石ジュニア)

準優勝:荒田空愛/須ヶ牟田友菜(鹿児島・広木小スポ少)

3位:後藤優依/近坂優衣(和歌山・L.C.C)、沖見友菜/中山実乃里(和歌山・L.C.C)

女子5年生ダブルス優勝:前川愛生/中谷ももこ(兵庫・明石ジュニア)

■男子4年生ダブルス

優勝:増田汰一/大前幸輝(宮崎・スターキッズ)

準優勝: 野田悠貴/塚本光琉(愛知・朝日S.T.C)

3位:的場颯斗/福井竣也(奈良・王寺ジュニア)、福田喜大/清水勇斗(大阪・堺市スポ少/藤井寺ジュニア)

男子4年生ダブルス優勝:増田汰一/大前幸輝(宮崎・スターキッズ)

女子4年生ダブルス

優勝:村上芹/福地奈津美(群馬・伊勢崎フレンズ)

準優勝:松本怜奈/柏春花(茨城・みらいジュニア/常陸太田少年団)

3位:野間結菜/越野みずき(滋賀・野洲ジュニア)、林崎萌々子/小林梨音(東京・世田谷ジュニア/砧南ジュニア)

女子4年生ダブルス
優勝:村上芹/福地奈津美(群馬・伊勢崎フレンズ)

取材◎鈴木快美 写真◎菅原淳、藤井勝治

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